2018.08.29更新
MCの石橋貴明さんとミッツ・マングローブさんが、ゲストとともに昔のアレコレをテーマに語る『石橋貴明のたいむとんねる』。第18回目の放送では、ゲスト・飯島直子さんとともに「勝手に語り継ぎたいあの時流行ったヘアスタイル」について語りました。
元祖・癒し系の飯島さん。まずはご自身のヘアスタイルの変遷を紹介します。
1991年23歳 ワンレングス、ソバージュ、2000年32歳 レイヤーセミロング、2009年41歳 グラデーションボブ……。
そして、世の男性を虜にした「ジョージア」CMの映像が流れます。当時26歳。ソバージュを無造作にしたボンバーヘアが印象的でした。
ひょんなことからモテ期の話題に。飯島さんの場合は23歳・ワンレングス時代だそうで、「(写真は)もっさり見えますけどやっぱり私の旬でしたね」と語ります。
この後は、世間に流行したヘアスタイルを時代別に見ていきました。
まずは70年代アイドルの「サラサラヘア」。真ん中からぴったりと分けたサラサラのロングヘアがチャーミングなアグネス・チャンさん。当時アイドルとして人気絶頂だった南沙織さんもこの髪型でした。
その進化系でロングヘアのサイドを直角にカットし、ほほを隠すスタイルといえば麻丘めぐみさんの「姫カット」。
一方、この頃の男性には「長髪」が人気。吉田拓郎さんや泉谷しげるさんなどのカリスマフォークシンガーたちがしていたヘアスタイルで、多くの若者たちの支持を集めました。
長髪にオシャレなアレンジを加えたのが「ウルフカット」。襟足は長めで、その毛先にレイヤーを使用し髪の毛をそいだ状態のヘアスタイル。西城秀樹さんや天地真理さんがこの髪型をしていて、性別を問わず人気に。かくいう飯島さんも小学校の頃はウルフカットでした。
70年代後半~80年代に思春期だった飯島さんに影響を与えたのは、どんな髪型だったのでしょう?
「失恋レストラン」でデビューした清水健太郎さんの、その名も「健太郎カット」。パーマをかけた後に髪を短くカットし前に流すというスタイル。これには「抜群にカッコよかった」とタカさん。飯島さんも大きく頷きながら「床屋さんの前にこの写真が飾ってありましたよね」と懐かしそう。
爽やかな「健太郎カット」の一方で流行したのが、ちょい悪な「リーゼントパーマ」。昔からあったリーゼントに、ロックバンドの横浜銀蝿が独自のアレンジを加えたスタイルがブームになりました。
それがさらに進化したのは「リーゼントビーバップスタイル」。1985年、仲村トオルさん主演で実写映画化された「ビー・バップ・ハイスクール」で、主人公のしていたリーゼントの先端からちょろっと毛先を出したスタイルが、ツッパリたちのシンボルになりました。
1980年に入ると歌手・松田聖子さんがデビュー。トップとサイドにボリュームを持たせ、前髪も目線ギリギリに下げた「聖子ちゃんカット」が当時の女子中高生の定番ヘアスタイルとなりました。松本伊代さん、森口博子さん、西村知美さんらのアイドルたちも聖子ちゃんカットに。
当時中学生だった飯島さんもこの髪型でした。当時の思い出話に花が咲きます。
タカさん「(あんなに人気だったのに)聖子ちゃんが髪を切っちゃうとみんな切っちゃうっていう」
飯島さん「そうでしたね。(聖子ちゃんが)髪を短く切られた時はショックでした。だからといって私、ちょっとそれはできないなって」
ミッツさん「聖子ちゃんが1980年(デビュー)。このあと、中森明菜さんなどが出てきます」
飯島さん「そうそう、聖子ちゃんの髪が伸びたのが中森明菜さんって感じ」
ミッツさん「あの当時のアイドルの方ってみんな自分で……」
タカさん「やってましたよ、みんな自分で。ヘアメイクさんなんて付いている子はいませんでしたよ」
飯島さん「聖子ちゃんもこれを機に大ブレイクしたじゃないですか? それでもヘアメイクさんがついていなかったんですか?」
タカさん「いや、売れる前は本当に大部屋にいましたよ、普通に」
タカさんが見た当時のアイドルの舞台裏を聞き、感心するふたりでした。
ちなみにトップをいかに立てるかが「聖子ちゃんカット」の命だったそうで、中学生の飯島さんは「朝はずっとブラシでトップを立たせて、それでサイドを流すのを一生懸命やっていた」とか。
ここで中学時代の飯島さんの写真を披露。確かに「聖子ちゃんカット」がキレイに決まっています……が、あれ? ちょっとヤンチャな雰囲気かも……。
ミッツさん「中学の頃、パーマ当てちゃダメでしょう?」
飯島さん「当ててました。うちが美容室だったので」
ミッツさん「いや、校則的に」
飯島さん「そうですね、私は大丈夫でした」
それは説得力ないような……。そんな話の流れから、当時実践していた髪の脱色方法について盛り上がります。
飯島さん「オキシドールのキャップを開けて、髪を束で入れるの。しばらく置いてドライヤーで乾かすとすぐ茶色くなって」
タカさん「中学生で? 俺、野球やってたからそんなの全然。傷口につけてまだ泡がでてくるときは傷口にバイキンがあるんだよって言われてた(笑)」
ミッツさん「炭酸飲料とかもありましたよね」
飯島さん「ビールとか?」
タカさん「コーラも」
飯島さん「でも、みんな(脱色)やったと思いますよ。オキシドールは全員」
ある夏休みには聖子ちゃんカットを辞め、「横浜銀蝿のTAKUさんに憧れてアフロにしたこともある」と告白した飯島さん。髪型にはこだわりを持っていたのですね。
続いて80年代の男性の人気ヘアスタイルといえば、後ろとサイドを刈り上げてもみあげを鋭角に切り落とす「テクノカット」。さらにサイドの刈り上げを2段階に刈り上げる「ツーブロック」が生まれます。これをアレンジしたのがチェッカーズの藤井フミヤさん。サラサラヘアでツーブロックにキメていたのは俳優の吉田栄作さんでした。
そして刈り上げブームは女性にも。「ハウスマヌカンスタイル」や襟足を刈り上げた「ショートボブ」も流行します。
ところが、バブルに突入するとストレートの髪をフロントから後ろまで同じ長さに切り揃えた「ワンレングス」が台頭。浅野温子さんがシンボルでした。これを華やかにアレンジしたのが「トサカ前髪」で、ブームを牽引したのは工藤静香さん。
そしてこの時代に忘れてならないのは髪の根元から毛先まで波打つようなパーマをかけた「ソバージュ」。飯島直子さんはその代表格でした。
ミッツさん「ミリオンセラーを続出させている頃のユーミンとか、今井美樹さんとか(当時の人気者はみんなソバージュで)。これウエットムースを使うの」
飯島さん「そうそうそう(笑)」
ミッツさん「私もやってみたいけど、髪質がだめ。女性ホルモンとかじゃなくて、体質だと思う」
飯島さん「私、けっこう女性ホルモンあるけど、ツヤないよ全然」
タカさん「なんで女性ホルモンがある、ないってわかるの?」
飯島さん「測ってない。あるんじゃないかなって思ってる(笑)!」
ミッツさん「毛量が多い人は女性ホルモンがあるっていうね」
飯島さん「そうそう」
タカさん「あっそう。(飯島さんは女性ホルモンが)すごそう!」
飯島さん「あははは! あ~あ(笑)。じゃあ終わる?」
ヘアスタイル談義に盛り上がっていたのですが、まさか飯島さんの強制終了! 拍子抜けしたスタジオは爆笑に包まれました。
文=パンチ広沢
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