2018.08.24更新
日本を代表するその道を極めた達人(=モノシリー)が、とっておきの話を映像・写真を使って熱弁してくれる、知的好奇心がくすぐられまくりのバラエティ番組『モノシリーのとっておき』。8月24日の放送では、見ているだけで癒される赤ちゃんや、世界の天才キッズたちの映像を大公開! スタジオに集結した子どもの教育法などに詳しいモノシリーさんたちが、天才キッズの育て方や、赤ちゃんの知られざる能力について教えてくれました。
スケートボードでレールの上を滑るという大技に挑戦する幼児の映像。最初はパパに支えてもらいながら、練習を重ねるうちに見事成功! 小さいのにスゴ技を体得する天才キッズに、スタジオゲスト陣も感心しきり。
「スケボーの大技ってこけたら怪我するじゃないですか。どうやって教えてったらいいんやろって」とよゐこ・濱口優さんから素朴な疑問が。
これには、「教えなくていいんです」と東京・立川市にあるふじようちえん園長の加藤積一さんが意外な回答!
加藤さん「子どもには、缶の中に石を入れたり『なんでこんなことやってるんだろう?』っていう、とっても何かやりたくてしょうがない、何かにこだわってる、そういう時期があるんです。そういうときは集中して何かを得ようとしている時期。どうしても親の都合で『早くしなさい』とかバシッとなりがちなんですけど、子どもがいま育ってる時期だってご理解いただくと、より子どもを育てる環境としていいんじゃないかなと思います」
加藤さんが園長を務めるふじようちえんでは、子どもの自立を促すための、独自の工夫があるそう。
たとえばトイレでは、スリッパの置き場に足の形のマークが。そうすると、子どもはここにきちんとスリッパをはめたがるんだそう。
加藤さん「『揃えなさい』とかではなく、そこにはまることによって(子どもの)達成感、自信につながる。その自信が積もり積もって、自立していくんです」
さらに、流し台がない水道にも意味がありました。
加藤さん「水の出しっぱなしが多いんで、どうやって止めようと考えたんです。流し台をとっちゃうと、水が下に出てはねるわけです。自分の足にはねると、(蛇口を)止めるんです。濡れちゃうから。それによってみんなちゃんとしめるようになったんです」
子どもが自分で考えて行動するようになるために、ちょっとだけ背中を押すような工夫がされているんですね。
天才キッズの映像から、「三田さんのところは、立派に育てあげましたね~」とMCの古舘さんから話題が振られた三田寛子さん。ですが、「一切、やりなさいとか言ったことはないんです」とのこと。
歌舞伎役者・中村芝翫の妻として、3人の息子を立派な歌舞伎役者に育てあげた三田さんですが、強制したことはなかったそう。
三田さん「好きで好きでしょうがなくて、24時間ぜんぶ歌舞伎がおもちゃになってきちゃった。仮面ライダーとかドラえもんていうところが、勧進帳の弁慶やるぞ!とか。あるとき、この『好き』を本物にしなきゃと思って、子どもが寝てるところにそれぞれ『歌舞伎役者なんてやめなよ。かっこいいな~、パイロット!』って(吹き込んだ)」
古舘さん「わざと!」
三田さん「そういうときは必ず1週間2週間、燃えたぎって歌舞伎のけいこしてました」
4人の子どもを東大理Ⅲ(医学部)に合格させた佐藤亮子さんによると、「がんばれ」「やる気出せ」「集中しろ」といった精神論は無意味だそう。
佐藤さん「集中できないのは、精神的な問題というより、目の前の問題がわからないだけ。ちょっと本人が易しくできるような問題にすると、集中してやりますよ。できるから」
竹山さん「昔塾の合宿のCMとかでよくやってたじゃないですか、ハチマキまいて『行くぞー!』って。ああいうのはちょっと違うってことですか(笑)」
佐藤さん「あれは効果ないです」
子どものやる気を引き出すには、本人が楽しい、できる、と思って進んでやれることが大事なようです。親がいくら強制しても意味がないということですね。
今回、親がちょっと工夫してあげるだけで、子どもの自主性を促せるさまざまな方法が紹介されました。育て方次第で、自分の子どもも天才キッズになれるかも!?
文=小林麻美
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。