Muscat~フジテレビの番組情報

2018.08.15更新

天海祐希を形作った幼少期の体験……「男役」を目指したきっかけは?

8月13日(月)放送

ママレンジでホットケーキ作りを実演

毎回ちょっと昔のアレコレをテーマにゲストを招き、勝手に語りつぐトーク番組『石橋貴明のたいむとんねる』。MCの石橋貴明さん、ミッツ・マングローブさん、そして天海祐希さんをゲストに迎えた第16回目は「勝手に語り継ぎたい子供時代に夢中になったもの」をテーマにお届けしました。

1967年生まれの天海さん。子供の頃に強く影響を受けた2つ年上のお兄さんがタカさんと同世代のためか、オープニングから息がぴったりです。

まず登場したのは、天海さんが8歳のころに夢中になった『ママレンジ』。システムキッチンのコンロを完全再現したおもちゃで、当時3500円と高額ながら1年で17万台を販売する大ヒット。CMが流れると、嬉しそうにCMソングを歌う天海さん。スタジオでは、実物を使ってホットケーキを焼きました。

高身長の3人が揃い「まるでガリバー旅行記みたい」と笑うミッツさんでしたが、小さなホットケーキの味には3人とも大満足でした! ちなみにその頃のタカさんは、「スパイになれるノートとか、消えるメモ用紙とかおばけけむりとか。あと駄菓子屋でいかにでっかいアメを引くか」ということに夢中になっていたそうです。

ちょっぴり悲しい縁日ヒヨコの思い出

次に登場したのは『シーモンキー』と『縁日のヒヨコ』。どちらも大切に育てたという天海さんでしたが、「トサカが生えるまで大事に育てたヒヨコのピーコ」のエピソードはMCの2人を唖然とさせました。

ピーコは天海さんの弟によく懐いていましたが、一緒に歩いていたところよろけたはずみでピーコにぶつかってしまったそうです。

天海さん「そしたら首が曲がってしまって! 倒れて頭を中心に足をかきだしたの。弟がわ~っと泣き出して、私もそれを見ていたからなんとかしなければと思って、倒れて90度に曲がっていたピーコの首を手で持ってクッて元に直したの。そしたらそれまでビービー鳴いてたピーコが(何事もなかったかのように)立ち上がって歩き出した(笑)」
ミッツさん、タカさん「すごい! まるでほねつぎ(笑)」

この話の流れから、タカさんは元読売ジャイアンツの投手・定岡正二さんが子どもの頃、ヒヨコを飼っていた話を回想します。

タカさん「夕飯に鶏鍋を『うまいな~』って食べていて、『どうして自分のヒヨコはいないんだろう?』ってお父さんに聞いたら『これだ(鍋を指す)』っていって。ビービー泣きながら『うそだ! でも、うまい!』って(笑)」

あまりに衝撃的な話だったので、今度は天海さんが口を覆ったまま固まってしまいました。

童心に帰ってピンク・レディーの振りマネ

10歳だった天海さんが次にハマったのはミーとケイのデュオ『ピンク・レディー』。同世代のトリオ『キャンディーズ』も人気を二分していました。

当時の女の子はみんな憧れ、フリを真似ていました。天海さんもそんな女の子の1人。ミーちゃんに憧れていたそうです。ちなみにキャンディーズならランちゃん派とか。実は女優の石田ゆり子さんとは、番組でピンク・レディーの『UFO』を披露したこともあります。

天海さん「ゆり子ちゃんにもフリうつし(ダンスの振り付けを教える)をして。彼女に教えるのにカラオケ店の一室を予約して、仲良くしている宝塚の後輩を呼んで『何も言わずUFOの振りを覚えてきてくれ。鏡を見て踊らなきゃいけないかもしれないので、逆向きにも覚えて』っていったら『わかりました』のひとことで(笑)」
タカさん「すごいね(笑)。もうボクシング連盟の会長みたい」

すると、昭和歌謡好きのミッツさんから、「UFOは振付師の土井先生が本番20分前くらいにフリをつけて、最初に生放送でやってそのままずっときているから、ちょっとふたりの振り付けがバラバラ」というエピソードが飛び出します。

タカさん「ちょっとケイちゃんの足の開きが悪いんですよ。ミーちゃんはもっと『ご開帳!』って感じ。でも、再結成してからケイちゃんは開くようになったんですよ」
ミッツさん「足を横に高く上げるときも、すごい高く上がるようになって」
タカさん「そうそう。昔の千代の富士の四股くらい上がる」
ミッツさん「『ペッパー警部』とかは振りが2人とも違うんですよ。♪いいところ~、の手が倍速」
タカさん&天海さん「ウソだ~!」

ミッツさんの話を確認するように、実際にみんなでピンク・レディーのフリをして楽しみました。

天海祐希の基礎を作った映画たち

文化的な部分でお兄さんの影響を強く受けている天海さん。小学生当時、アカデミー賞受賞作品『タワーリング・インフェルノ』を観て、サントラを買うほどのめり込んだそうです。また、人喰いザメと人間の死闘を描いたスピルバーグ監督の作品『ジョーズ』は海や広めのお風呂に入ることも怖くなってしまうほどでした。

小学生のうちはお兄さんと2人で映画館に行くことも多かったようで、洋画だけでなく毎年お正月に楽しみにしていたのは菅原文太さん主演の『トラック野郎』シリーズ。

天海さん「そう考えてみると、あまり女の子らしいものを観てこなかったのかもしれないんですけど、私お正月になるとお年玉を握りしめて兄貴と2人で『トラック野郎』を観に」
タカさん「『トラック野郎』?」
天海さん「(食い気味で)『トラック野郎』! 面白かった~」

夢中になったマンガと裏返して着るトレーナー

お兄さんの影響から別冊少年ジャンプで連載されていた野球マンガ『キャプテン』に夢中になったと語ると、「ウソウソ、これは俺らの世代です!」と割って入ってきたタカさん。思い出の感動のシーンを熱っぽく語ると、それを思い出すように噛み締めながら頷く天海さんでした。

少年漫画だけでなく『キャンディ・キャンディ』や『ガラスの仮面』なども愛読していたと言いますが、なかでも『悪魔の花嫁』にハマっていたそうです。

また、天海さんが17歳のころ夢中になっていたのは、タカさんが「高くて買えなかった」という人気ブランド『ボートハウス』のトレーナー。1980年代前半、天海さんの周囲ではボートハウスのトレーナーを裏返して着るのが流行っていたそうですが、タカさんにはその記憶がありません。天海さんはそのままの感覚で宝塚音楽学校に入り、先生に「おかしいでしょう!」と怒られたそうです。

ウエスト・サイド物語に憧れて宝塚へ

番組後半には天海さんが宝塚に入るきっかけについても語りました。

天海さん「(宝塚には)中学の先生に勧められて。そうか、宝塚に行ったら踊りも全部教えてもらえるんだ。『ウエスト・サイド物語』を見て、トニーの役をやってマリアの歌を歌いたいと思っていたんです。あまりにもリチャード・ベイマーさんの歌う♪マリア~、って顔が素晴らしく素敵で、こんなふうに歌えたらどんなに素敵かって」
ミッツさん「じゃあ、男役願望はすでに?」
天海さん「そこね。マリアがやりたいじゃなかったんですよね」

そんな天海さん、青春時代は恋愛経験がなかったと言いますが、子どもの頃は遊園地などでグループデートをした経験も。最後に東京都民が都民の日につけていたカッパバッジの話題になると「オレも帽子の横につけてた~!」とタカさんも大興奮していました。

文=パンチ広沢

番組情報

『石橋貴明のたいむとんねる』
<放送>
8月13日放送回 毎週月曜23時~23時40分
<出演>
石橋貴明、ミッツ・マングローブ
ゲスト:天海祐希

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。