2018.08.10更新
日本を代表するその道を極めた達人(=モノシリー)が、とっておきの話を映像・写真を使って熱弁してくれる、知的好奇心がくすぐられまくりのバラエティ番組『モノシリーのとっておき』。8月10日の放送では、ワンちゃん&猫ちゃんのとっておき映像を大放出! ペットの意外な生態や、彼らとうまく付き合うコツを、ペットに詳しいモノシリーさんたちが教えてくれました! さらに、飼い主の言葉に耳をふさいでふてくされる猫、“マネキンチャレンジ”をする犬など、ペットたちの驚きの行動に隠された理由を、モノシリーさんたちが分析します。
まずは、ワンちゃん&猫ちゃんのかわいすぎる謎行動!猫が仲良くじゃれ合っているように見える映像が紹介されますが、実は、猫の様子をよく見ると、耳が横を向いているのです。猫の耳が正面から横を向いた状態になると、怒りや緊張を表しているんだそう。
動物トレーナーの北村まゆみさんによると、「どっちか1匹が横からパンチを繰り出したら、『グワァ〜』ってなる可能性はあります」とのこと。ほほえましいじゃれ合いの平和な映像だと思ったら、大間違いなのです!
また、動物行動学に詳しい、茂木千恵さんにもお話を伺います。
茂木さん「緊張が高まっているというのと、体の側面を見せている奥側の子がやや引き気味だという風には見えるんですけども」
山崎弘也さん「え~!」
茂木さん「正面を見せている方が強気に出ていて、体の側面を見せている方が弱気になってきている。お互いに攻撃を仕掛け合うときっていうのは、口からいきますよね。ということは、口が正面にないと一番にたどり着きません。体の側面を見せるっていうのは『あなたよりは先に攻撃できません』っていう」
山崎さん「人もそうですよね。喧嘩しているときって向かって行く方は正面だし。『まぁまぁまぁまぁまぁ……』ってこうなるもんね」
茂木さん「だから、はじめて猫ちゃんに近づくときに猫の流儀を大事にするのであれば、『私はあなたに攻撃を仕掛けるつもりはありません』っていうのをアピールするために横から近づいてあげる」
猫にとって、目を見つめるのは、攻撃を仕掛けるときなんだそう。猫と仲良くなりたいのなら、目を見ずに横から近づくのが良いということです。
続いては、ワンちゃん、猫ちゃんのまるで人間みたいな行動の映像のあと、スタジオクイズ!
Q.食べるのが大好きなワンちゃん、猫ちゃんたちですが、甘い食べ物が好きなのは?
A:犬
B:猫
なんと、ゲスト全員がAを選びました!
古舘さんは、「横並びで全部A 。ぜんっぜん面白くないです」と不満そうでしたが……(笑)。山崎さんは、犬の習性からこんな珍回答を。
山崎さん「やっぱ犬って上下関係がしっかりしているじゃないですか。だから(先輩に)『デザート食べるだろ?』って言われたときに『いただきます』って。甘いものはやっぱ食べ慣れてるんですよ。『あの〜先輩が食うもの食いますんで』みたいなね」
一方、小沢一敬さんは猫の好物から、答えを推測しました。
小沢さん「『猫まんま』って食べ物あるじゃないですか。あれってようはお味噌汁じゃないですか。ということは、猫は塩分とかしょっぱいもののほうが好きなのかなって思って」
さて、正解は……A の犬でした!茂木さんによれば、「猫は元々甘い味を感知できない」ということです。驚きの事実ですね。
茂木さん「代わりにしょっぱい、酸っぱい、苦い、それから肉の旨味。脂身を感じることができるとは言われています」
古舘さん「『化け猫騒動』で油舐めたりするじゃないですか。 あれは根拠あるんですね」
茂木さん「そうなんです。やっぱり油を美味しく感じるので。一方で、犬っていうのは人間とはるか昔から進化してきてますので、人間が食べている物を好んで食べられるようになったほうが便利だったんです」
食べ物の味を感知する器官である「味蕾(みらい)」の数は人間が9000個あるのに対し、犬は2000個。そして猫は800個ほどしかなく、甘みを感知できないのだそう。
山崎さん「じゃあグルメなんですね、犬のほうが」
北村さん「ただ、キャットフードのほうがバリエーションが多いんですよ。わがままなんですね、猫のほうが」
犬のほうが味がわかるけど、猫のほうが好みにうるさい……これには、なんとなく納得してしまいますね(笑)。
人間のもっともそばにいる動物でありながら、いまだ謎も多いワンちゃん&猫ちゃん。今回少しだけその謎が解き明かされましたが、まだまだ知られざる生態も多そうです。わからないからこそ、彼らのことをよく感じ取り、うまく共生していきたいものですね。
文=小林麻美
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