Muscat~フジテレビの番組情報

2018.07.09更新

成田緑夢「夢は、パラリンピック・オリンピックのダブル出場」

7月8日『S-PARK』

平昌パラリンピック金メダリストが日本初の挑戦へ

7月8日放送の『S-PARK』は、平昌パラリンピック金メダリストの成田緑夢(なりた・ぐりむ)選手に密着。金メダル獲得から4ヵ月、新たな夢に挑戦する成田選手の思いに迫りました。

成田緑夢、24歳。兄・童夢、姉のメロはともにスノーボードでトリノオリンピックに出場。末っ子の緑夢も父からの英才教育を受け、幼いころからオリンピックを目指していました。しかし、5年前、成田選手を悲劇が襲います。トランポリンの練習中に大ケガ(左膝前十字靭帯後十字靭帯断裂)。本人が「肩が膝に当たって、逆に足がバキッと曲がった」と語る通り、医師からは左足の切断を勧められるほどの重症で、左足の膝から下がまったく動かなくなり、突然、幼いころからの夢を失いました。

一度は完全にスポーツから離れた成田選手。それでも大ケガを乗り越え、パラアスリートとして本職のスノーボードに復帰します。そして3月に行われた平昌パラリンピック。初の大舞台で圧巻の滑りを見せ、金と銅、二つのメダルを獲得(スノーボードバンクドスラローム:金、スノーボードクロス:銅)、大きな夢を叶え多くの人に勇気と感動を与えました。成田選手は「ケガをしたのにチャレンジし続けるのを見て、『僕もやってみようと思うようになりました。ありがとうございます』みたいなメッセージをもらって。こうやって人に影響を与えることができるんだと知ってからは、(それが)僕のアスリートとしての道なのかな」と語ります。

取材に訪れた宮司愛海アナに思いを語る成田選手

しかし、金メダル獲得から2週間、成田選手は驚きの決断をします。突如、スノーボードからの引退を発表したのです。「僕は『目の前の一歩に全力で』という言葉が大好きなんですけど、それをやるために『捨てるは革命の一歩なり』。次の東京2020の、目の前の一歩に全力で、という感じですね」と、成田選手らしい言い回しで、その理由を明かしました。

全力で次の一歩へ…2年前から始めた走り高跳び(下肢機能障害などT44)は、世界でもトップレベル。7月7日に行われたジャパンパラ陸上競技大会でも、テーピングで左足首を固め、好記録をマークし初優勝。東京パラリンピックの出場も視野に入れています。「自分のベスト(1メートル80センチ)の少し手前、今年初めての陸上の大会で、それを跳べたのは大満足です」と笑顔。

常に挑戦を続ける成田選手、実はさらに大きな夢があるといいます。それはなんと「パラリンピック・オリンピックのダブル出場」。目指すは、幼いころから夢見ていたオリンピックの舞台。新たな競技で健常者と同じ舞台で勝負しようとしているのです。それは日本人で誰も成し遂げたことがない挑戦です「超絶難しいことなので、成し遂げられるか、成し遂げられないか誰にもわからないけど、挑戦するのは自由じゃないですか。可能性がある限りやり続けたいなと思います」とポジティブな姿勢を崩しません。「2020年は、まだどの種目で出場するか決めていない」という成田選手、「ただひとつ言えるのは、“自分がやりたいこと”というよりは、“自分ができること”になるだろう」と明かしました。最近ではゴルフ、過去にはウェイクボードなど様々な競技にチャレンジ、その好奇心と試行錯誤する力で、成田選手がどんな競技を選択するのか、注目されます。

番組情報

『S-PARK』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。