2018.07.02更新
7月1日放送の『S-PARK』は、トランポリン世界選手権代表の上山容弘(うえやま やすひろ)選手に密着。現役復帰を決意し、東京オリンピックを目指す上山選手の“トランポリン愛”に迫りました。
上山容弘選手は、現在33歳。北京、ロンドンと2大会連続でオリンピックに出場、今もなお日本トランポリン界をけん引し続ける存在です。実は、上山選手には競技から離れた時期がありました。2015年の世界選手権、リオオリンピック代表をかけた大一番で惨敗。3大会連続でのオリンピック出場の夢が絶たれてしまったときのことです。
「地獄でしたね。『生きていたくなかった』くらい、どん底に落ちていたので…」と、当時を振り返る上山選手。失意の中、決断したのは、“現役引退”。それから半年、リオオリンピックの会場には、解説者となった彼の姿がありました。選手の演技に対し「素晴らしい調整です。あとひとつ3回宙返り…」と、落ち着いた解説ぶりを見せますが、選手とは違う立場で見たオリンピックの戦いを「いやぁ、『うらやましい』の一言ですね。やっぱりここの舞台に立ちたい。解説しながら『悔しかった』っていうのが正直ありました。そういうところで、まだ(現役を)抜けきれていないんだなというのも実感しました」。
もう終わりにしたはずの選手生活…それでも、リオオリンピックから9ヵ月後の2017年5月、「過酷な道であることは重々承知しています。もちろん復帰するからには、東京オリンピックを目指して頑張っていきたいと思います」と、現役復帰を表明。湧き上がるトランポリンへの情熱を抑えることはできず、上山選手は戦いの舞台に戻ってきました。
復帰から1年、全日本年齢別選手権で見事優勝!
ついに世界選手権代表に返り咲いた上山選手(後列一番右)
そして復帰から1年がたった今年5月、第5回全日本年齢別選手権で見事優勝を果たし、3年ぶり12回目の世界選手権代表の切符を手にします。ついに返り咲いた日本代表の座。「僕を突き動かしているのは、やっぱり東京オリンピックだからっていうところが一番になってくると思います。その中でも忘れちゃいけないのが、僕自身が『トランポリンを好きだ』という気持ち。それがあるからこそ、東京目指して、こんなオッサンが頑張っている(笑)」と語る上山選手。一度は離れたトランポリン、だからこそ今を大事に、上山選手は今日もトランポリンを愛します。
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