2018.02.14更新
『海月姫』のテーマのひとつ、メタモルフォーゼ“変化”。人生の転機が今まさに、月海(芳根京子)や蔵之介(瀬戸康史)そして修(工藤阿須加)
にも訪れています。今回は、修を演じる工藤阿須加さんに自身の変化について熱く語ってもらいました。
「常に変化はしていたいと思います。毎日、いろいろな方と出会うだけでも影響を受けますから。僕は人に会うこと、話すことが大好きなんです。ひとりでご飯を食べに行っても、気がつくと10人ぐらいの知らない方たちと仲良くなって食べていたりするんです。でも、一番自分が変化したのは役者になろうと思った時ですね。スポーツだけやってきた僕が全然違う世界に行こうと思ったんですから」
「僕は学生時代にテニスをやっていたのですが、高校一年生の時に肩を壊したんです。それでも諦めきれなくて、大学まで続けていました。子供のころから一番長く続けてきたスポーツなのでテニスへの思い入れは深かったんです。」
「映画やドラマも好きだったので、大学に入る前に役者に興味を持って親には内緒でオーディションを受けたことがあったんです。それでも、親には言わなくてはいけないと思い話をしたら、反対されてしまいました。“お前が考えているほど優しい世界ではないし、生半可な覚悟では続けられない”と」
当時プロ野球選手だった父・公康氏は、厳しい言葉をかける一方で工藤さんの複雑な思いも感じていたようで、その後再び父と息子が向き合うことに。
「父にはテニスを続けるのか、本当に役者の道に進むのかで揺れていた僕の心が見透かされていたんだと思います。その後しばらくして“お前も一人の男として社会に出て行くのなら、そろそろ人生を決めろ”と言われました。そこで“役者として生きていきたいです”と答えたら認めてくれて、逆に背中を押してもらえた気もしました。とにかく、父に反対されてからいろいろと考えることが出来たのはありがたかったです。そこまで真剣に将来を考えることはありませんでしたから…あの時の感情は今でも忘れることができません」
工藤さんの役者として一歩踏み出す決意―それは人生の大きな変化となりました。父がくれた“考える時間”があったからこそ。『海月姫』の修に大きな転機をもたらすのは一体誰になるのでしょうか?
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