Muscat～フジテレビの番組情報

スピードスケート男子のメダル候補

１月７日放送の『スポーツLIFE HERO’S』は、スピードスケート男子のウイリアムソン師円(しえん)選手に密着。平昌オリンピックまで、およそ1ヵ月。メダル量産が期待される女子スピードスケートだけでなく、男子にも要注目選手がいるのです。メダル獲得が期待されるウイリアムソン師円選手の強さの秘密に迫りました。

モットーは「常に前向きであること」

「胸を張って『金メダルを取れます』と言えるまで、この４年間で成長した」と語る師円選手は、中長距離を得意とするスケーター。平昌オリンピックでは、1500ｍ、チームパシュート、マススタートに出場予定。中でも中心選手として臨むチームパシュートでは、メダルの期待が高まっています。４年前、日本男子では22年ぶりの高校生スケーターとしてソチオリンピックに出場したものの、結果は最下位。世界の壁にはじき返されました。レース後、「まだまだ世界と戦う上ではレベルが足りていないことがわかった」と自己分析した師円選手は、高校卒業後、実業団へと進み、スピードスケート漬けの毎日を送ってきました。青春のすべてをスケートのために過ごしてきた、そんな彼のモットーは「常に前向きであること」。師円選手は「ネガティブになることはあんまりない。基本的にストレスなく自由にやっている」と言います。

そんな彼の信念のルーツを探りに、生まれ故郷の北海道浦河町を訪ねると、現れたのは「師円、平昌でメダル取りましょう！」と、明るく出迎えてくれたオーストラリア人の父・ポールさん。競走馬の調教師をしているポールさんに師円選手のことを聞いてみると「超Very Good Boyですよ。超Very Nice Boyです」と、本当に息子が大好きな様子。実は、この底抜けの明るさが、師円選手の強さにつながっていたのです。「ポジティブが一番良いです。何があってもポジティブなところを探すんです。ビリケツでもいいよ。十分ハッピー。師円は自信あるから、自分を信じて！」と、常にポジティブな父の生き方は、大舞台に挑む息子を支えてきました。師円選手も「レースの前日も必ず『いけるぞ。できるぞ』って、ずっと呪文のように言ってくれる」と、父の言葉に背中を押されていたと明かします。

先月行われた、平昌オリンピック日本代表最終選考会。この大一番でも父の“呪文”が功を奏しました。「父さんがいつも言っているのは、(自分を)信じること。何とか３番手に入って個人種目の枠を取りたいと思っていたんですけど、父さんは『いや、２番だろ』と、ずっと言っていて」と、師円選手が語る通り、1500ｍで自己ベストを出し、見事２位に入りこの種目の代表を決めました。このレースを見ていたポールさんは、うれしさのあまり観客席から飛び降りてしまいました。そして、親子でがっちり握手！「自分より自分のことを信じてくれる人たちが周りにいることで、すごい自信になりましたし、助かりました。(平昌では)メダルを取って、男子にも注目していただけるように、見ている人を興奮させられるようなレースしたいと思います。応援よろしくお願いします」と語る師円選手は、“父が信じる”自分を信じて、二度目の夢舞台でメダルを目指します。

番組情報

『スポーツLIFE HERO’S』

＜放送＞

毎週土曜　24時35分～25時15分
毎週日曜　23時15分～24時30分

＜キャスター＞

加藤綾子(日曜MC)
佐野瑞樹(日曜MC/フジテレビアナウンサー)
田中大貴(土曜MC/日曜チーフプレゼンター/フジテレビアナウンサー)
宮澤智(土曜MC/フジテレビアナウンサー)