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2017.10.20更新

『刑事ゆがみ』第2話「初恋愛憎溺愛純愛」

10月19日(木)放送 あらすじ

『刑事ゆがみ』第2話

弓神(浅野忠信)は、始末書を手伝わせようと、羽生(神木隆之介)を探してうきよ署内にある剣道場にやってくる。 そこでは羽生が、子どもたちに稽古をつけていた。稽古を終えた羽生は、子どもたちに武士道の7つの言葉のひとつ「誠」について話し始める。武士にとって嘘やごまかしは卑怯なことだ、という羽生。すると弓神が、「嘘をついてはいけない理由を教えてください」と口を出す。何故嘘がダメなのか教えてやれ、というのだ。興味を示した子どもたちの前に立った弓神は、嘘はバレたら許されないのだから、嘘をつき通す必要があり、そのためには嘘を山ほど用意しなければならない、と言うと、「出来るんだったらどうぞ嘘をついてください。以上、解散!」と、勝手に仕切ってしまう。

そんな折、中学校の国語教師・早杉千里(水野美紀)が襲われた強姦未遂事件が起きる。事件は、千里が自宅アパートで仮眠中に、窓から侵入した男に襲われそうになったというものだった。ちょうどそこに、千里が勤務する中学校で教育実習をしていた大学生・打越将也(中川大志)が訪ねてきて、犯人と争いになったのだという。 千里は、犯人が振り回した花瓶で右腕を負傷。犯人を追おうとした将也は、花瓶の水で足を滑らせて家具の角で頭を強打し、意識不明の重体で病院に搬送されていた。が、現場検証で千里の部屋を訪れた弓神は、『水晶文旦』(柑橘系の果物)を見つけると、「食べないと傷んじゃう」といって食べ始め…。

千里は事件を忘れたい、という理由で被害届を出さず、捜査協力も拒んでいた。菅能(稲森いずみ)は、法改正で強制性交等罪の非親告罪化が決定したことを千里に告げて捜査を開始するが、教師という彼女の立場も考慮し、不法侵入と傷害事件として捜査するよう指示する。

ほどなく、現場に残されていた足跡から犯人の靴が特定され、市内で同じ靴を買っていた前科3犯の下着泥棒・郷亀哲史(斎藤工)が浮かぶ。 事件当日、現場近くのコンビニエンスストアの防犯カメラにも郷亀の姿が映っていた。しかし郷亀は、事件への関与を強く否定し、下着コレクターと強姦魔を一緒にするな、と怒り出す。郷亀は、盗んだ下着に番号をつけ、色別・素材別にキチンと整理してトランクルームに保管するような几帳面な男だった。
あくる日、病院を訪れた弓神たちは、千里と将也の母・悦子(黒沢あすか)がもめているのを目撃する。千里は、自分が不躾なことをしてしまった、としか言わなかった。一方、悦子は、千里が将也の中学時代の担任だったことを明かすが、それ以降は交流があったわけではないという。 実は将也は生まれつき心臓が悪く、まともに学校に通えるようになったのは中学校からだった。教師を目指したのも、学生生活が特別に感じられたからではないか――悦子はそう弓神たちに話した。
悦子の許可を得て、将也の部屋を見せてもらった弓神と羽生は、バンド仲間に囲まれてギターを抱えた将也の写真などを目にした。するとそこに、郷亀の下着コレクションの中から千里の下着が見つかったという連絡が入る。羽生は、弓神を残して先に署に戻った。

羽生は、改めて郷亀を追及した。 郷亀は、ターゲットを入念に調べ上げ、相手が寝入ったところを狙って下着を盗んでいるという。 それを聞いた羽生は、犯行時に千里が起きたために襲ったのではないか、と告げた。しかし郷亀は、そんなミスはしない、と反発し…。
弓神は、羽生を連れて千里の部屋を訪れる。が、不法侵入を拒否し、捜査車両に残る羽生。弓神は、元々花瓶が置いてあった場所に持参した花瓶をセットすると、羽生が女教師もののAVを借りている様子を盗撮した動画を送って脅し、彼を部屋に呼びつける。と、突然弓神が、左手で花瓶をつかみ、羽生に向かって叩きつけた。 羽生が腕で頭部をかばったために、花瓶は砕け散り、床は水浸しに…それは、事件と同じ状況だった。

弓神は、ベランダから逃げる前、犯人がわざわざ戻って花瓶を取りに来た不自然さについて言及する。 花瓶をスムーズに取ることができたのは、ドアから入ってきた左利きの人物――将也だというのだ。 弓神は、将也の部屋を訪れた際に、彼が左利きであることに気づいていた。 さらに弓神は、鍵がかかっていた机の引き出しも開け、将也と千里の中学時代の交換日記も入手していた。千里の部屋にあった花瓶は、将也がプレゼントしたものだったのだ。

今回の一件は、千里と将也の痴話ゲンカということも考えられたが、問題は何故千里が強姦されかけたと嘘をついたのか、ということだった。
弓神たちは、悦子から聞いた将也の交際相手だという大学生・森郁美(今田美桜)に会いに行く。そこで郁美は、将也とは別れたこと、春ごろから彼が急に誰とも遊ばなくなったことを証言した。

あくる日、千里が退院した。 菅能は、弓神たちと一緒に彼女を自宅まで送り届ける。 そんな中、弓神のもとにヒズミ(山本美月)からメールが届く。 弓神はヒズミに、この時期に旬な柑橘類とその成分を調べさせていた。その中に、心臓の薬に合わない柑橘類のひとつとして高知の『水晶文旦』があった。
水晶文旦は、心臓の薬を飲んでいる将也も、それを知っている千里も買うはずのないものだった。千里の部屋にはもうひとり来客がいたことに気づいた弓神は、彼女の交友関係を洗い直し、ある結婚相談所にたどり着く。 千里は、6年前にその結婚相談所に登録したが一度退会し、最近になってまた入会していた。そこで紹介されたのは、千里の同じ高知県出身の秋山賢治(水橋研二)という男性だった。

羽生は秋山に電話をするが、名乗った途端に切られてしまう。そこに、将也の容体が急変したという連絡が入った。羽生が病院に駆けつけると、千里と悦子がもめていた。ひと目でも会わせてほしい、という千里に対し、誰のせいでこうなったのか、と言い放つ悦子。すると千里は、屋上に駆け上がり、飛び降りようとした。後を追った羽生は、間一髪のところで千里を柵から引き離した。

幸い、将也の容体は落ち着いたようだった。やってきた弓神は、千里に秋山のことを切り出した。事件の夜、千里は秋山と一緒に酒を飲み、彼を部屋に誘っていた。そこに、ゼミの合宿を抜け出して将也が会いにきて、逃げようとする秋山に花瓶で殴りかかったのだ。千里は、そんな将也を止めようとして花瓶が当たり、ケガをしていた。
千里は、秋山に結婚する気はないと言っておきながら、一度だけ抱いてほしいと頼んでいた。 しかも、自分から誘っておいて最後には拒んでいた。秋山は、将也が入ってきたときは美人局かと思ったようだが、これ以上関わりたくないという理由で告訴するつもりはないという。弓神と羽生は、千里のことを菅能に任せて病院を後にした。

千里は、帰ろうとした菅能を呼び止め、自分のために嘘をついた、と言って謝ると、男性経験が一度もないことを告白する。秋山を誘ったが、誰でも良かったのだという。「こんな惨めなこと、誰にも知られたくなった」と千里。菅能は、本当に好きな人がいたからではないか、と問いかけた。が、千里はそれを否定し…。
羽生は、千里の本心を推し量ることができないでいた。将也の気持ちはどうなるんだろう、という羽生に、弓神は「人の気持ちなんて通じ合うことが奇跡だからな」と返し…。

別の日。千里は辞表を用意して出勤する。そこに現れた弓神と羽生は、将也が意識を取り戻したことを千里に知らせた。目を覚ました将也が真っ先に口にしたのは、千里の名前だったという。 千里は泣き崩れ…。
うきよ署の剣道場では、羽生が稽古を終えた子どもたちに説教をしていた。足を崩したそうにモジモジしている子どもたちは、「奇跡は起きると思いますか?」という羽生の質問にも無反応だ。が、そこに現れた弓神は、「起きると思います!」と答え、子どもたちを解放する。その手には、始末書が握られていた。

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番組情報

『刑事ゆがみ』
<放送日時>
10月19日(木)22:00~22:54
<出演>
弓神 適当・・・浅野 忠信
羽生 虎夫・・・神木 隆之介
氷川 和美・・・山本 美月

多々木 挙男・・・仁科 貴
町尾 守・・・橋本 淳

菅能 理香・・・稲森 いずみ

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。