2017.04.12更新
作家・山崎豊子が自身の出身地である大阪・船場を舞台に、緻密な取材に基づき、黎明(れいめい)期の日本ファッション界を重厚なタッチで描き出した「女の勲章」(新潮文庫刊)。この大作を松嶋菜々子さん主演でドラマ化! いよいよ今週4月15日(土)、16日(日)21時から二夜連続で放送します。
『女の勲章』は、主人公・大庭式子がミシン一台で立ち上がり、洋裁学校の設立、チェーンスクールへの発展、デザイナーデビュー、東京進出、さらにファッション業界を舞台に世界へ羽ばたいていくという、華麗な女性のキャリアを描いていく物語です。
式子の弟子であり、野心や欲望を秘めたし烈な戦いを繰り広げる女性を演じるのが、ミムラさん、相武紗季さん、木南晴夏さん。放送を前に、それぞれの役柄や見どころなど、お話を伺いました。
まずは、津川倫子役を演じるミムラさん。「登場する人物がくせ者ばかりなのですが、それでいてとても魅力的。式子、銀四郎と弟子の女性3人といった限られた顔ぶれで進んでいきますが、同じ環境下でパワーバランスがぐるぐると展開し、自分たちが気付いている変化と気付かないうちに崩壊しているところがあり、ものすごくスリリングでおもしろいと思います」と物語の魅力を語ってくれました。
見どころについては「デザイナーのお話ということで衣装がものすごく素敵です。今回、倫子が着用する衣裳は40着ほどあり、お話をぶれさせないためのスタッフの心意気を感じました」。ドラマのための作られたオーダーメイドを含む、豪華衣装も注目だそうです。
続いて、坪田かつ美役の相武紗季さん。演じるかつ美については「かつ美にはすごく自由を感じました。自分の仕事に夢を持っていて現実にがんじがらめになってない、恋も仕事もとても奔放で、それがインスピレーションになる女性です。演じていて息苦しさがなくて気持ちが解放されました」とコメント。
また、「色彩豊かなお洋服は女性の気持ちをわくわくさせてくれると思いますので、世界観にひたって見ていただけたらと思います」と衣装の素晴らしさについても語ってくれました。
最後は、ブレない芯を持った大木富枝役を演じる木南晴夏さん。劇中で描かれる女性同士の戦いについて聞くと、「みんながみんな欲望の中、自分のやりたいことがしっかりあって、自分を持っていて、猪突猛進する姿にはかっこよさ、潔さも感じます。足を引っ張ったり陥れたりするのではなく、みんなが昇っていくために頑張っている。ドロドロもありますが、スカッとするドラマになっていると思います」とのこと。
男性が戦う姿とはまた違う、女性同士の深い世界にぜひ注目してください!
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。