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2017.04.07更新

“妻の記憶”と二人暮らし…!?遠藤憲一が『世にも奇妙な物語』初主演

4月29日放送の『'17春の特別編』で

4月29日(土)21時から放送される『世にも奇妙な物語 '17春の特別編』で、遠藤憲一さんが初主演することが決定しました。

遠藤さんが出演するのは、短編ドラマ「妻の記憶」。原作は、WEB漫画サイトXOYで連載しているオムニバスミステリースリラー作品「奇々怪々」のエピソードのひとつです。

遠藤さん演じる成田陽一郎は、接待や飲みに明け暮れ、毎晩遅くに帰宅する仕事一筋のサラリーマン。ある日、不注意で火事を起こした妻・春子(原田美枝子さん)が他界してしまいます。ところが、その葬儀の翌朝、陽一郎が目にしたのは食卓に朝食を並べる春子の姿。娘には見えないというその妻は、怨霊か、はたまた幻か…。

実は生前、認知症を患っていた春子。ごくまれに、認知症患者自身の“忘れたくない”という強烈な意思によって、その記憶が残像となって時空間に定着するケースがあるというのです。こうして陽一郎と“妻の記憶”の奇妙な二人暮らしが再スタートしますが…。

『世にも奇妙な物語』の代表作に…遠藤憲一インタビュー

今回の初主演に、遠藤憲一さんはどんな気持ちで臨んだのでしょうか。撮影中の遠藤さんに、インタビューを実施しました!まずは、本作の主演が決まった感想から。

「20分程のストーリーの中には、“おっかない”や“びっくり”だけでなく、おかしみとちょっと切なさみたいなものも入っています。その部分をしっかり出せるかどうかにすごく興味を持ち、同時に不安を感じ、とてもやりがいがあるなと思いました。

仕事に没頭して奥さんを顧みなかったのも、悪気があったのではなく、なんとなく通り過ぎてしまって…。奥さんが認知症になった時も、もっとやれたことがあるのだろうけど、仕事にかこつけてやりきれてなくて…。(再会した妻の記憶との生活で)そこをなんとかしようとする面白みと悲しさを出し切ってみたいと思っています」

今作の見どころは?

「実際に(亡くなった)奥さんが日常に出てくるというのはないにしても、生きている時に“あぁ、もっとこうしておけば良かった”という後悔って、誰にでもあると思うんです。現実にまたその姿が現れたら、人には見えない幽霊だとしても、やり残してしまった優しさとかを、ちょっとでも出したいと思うのではないでしょうか。

大切な人を失うことは誰でも経験しうるので、どこかで共感していただけると思います」

実際に撮影してみた感想をお聞かせください。

「CGを使ったりと、細かい作業があるので難しいですね。あと、原田美枝子さんは大好きな女優さんで、過去にも夫婦役をやったことがあるので(関係性は)ばっちりなんですが、今回は勝手にこっち側が喋るだけで意思疎通のできない設定なので、そのバランスを面白いと思っています」

最後に、視聴者にメッセージをお願いします。

「20分ぐらいの尺の中で、笑ってふっと感動してという世界を作り上げるのは難しいですが、最後に“見て良かった”と思ってもらえるよう、1シーン1シーン一生懸命やっています。27年も続く『世にも奇妙な物語』の中で代表作になるように頑張りますので、ぜひ見てください」

撮影現場では、遠藤憲一さんの繊細な芝居に、スタッフたちが何回も涙をこらえさせられたそう。思いっきり泣ける“大人の『世にも奇妙な物語』”をどうぞお楽しみに。

番組概要

『世にも奇妙な物語 '17春の特別編』
<放送>
4月29日(土)21時~23時10分
<出演>
ストーリーテラー:タモリ

『妻の記憶』
キャスト:
成田陽一郎…遠藤憲一
成田みどり…德永えり
高梨 徹…遠山俊也
成田春子…原田美枝子

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。