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劔岳 点の記

誰かが行かねば、道はできない。

明治40年(1907)、その険しさ、神秘さから「針の山」と云われた未踏峰・劔岳に挑んだ男たちがいた—陸軍参謀本部陸地測量部の測量手・柴崎芳太郎率いる測量隊7名。だが、ガレキだらけの尾根、雪崩や暴風雨など想像を超える困難が彼らの行く手を阻む。そんな中、創立間もない日本山岳会の劔岳登頂計画が・・・。陸軍の威信にかけても初登頂をというプレッシャーのもと、柴崎たちは、無事2999mの劔岳登頂に到達し、地図作りの任務を果たせるのか・・・。原作は『八甲田山 死の彷徨』『武田信玄』などの著者、新田次郎の同名小説。監督・撮影は、木村大作。
この作品に“失われつつある日本人の持つべき魂の姿がある”と思いを募らせ、日本人の心と自然を撮り続けてきたキャメラマン・木村大作が50年の映画人生全てをかけて取り組む。
 出演者は、柴崎芳太郎に浅野忠信、案内人・宇治長次郎に香川照之、測夫・生田信に松田龍平、柴崎の妻・奈津よに宮﨑あおい、山岳会・小島鳥水に仲村トオル、元測量手・古田盛作に役所広司ら、日本のみならず世界で活躍するキャストがそろった。
 延べ200日以上を費やし、今も最難関といわれる劔岳、しして立山連峰でのロケーション撮影を敢行。四季折々の美しくも厳しい自然、そこに挑む人間の慎ましきたたずまいをフィルムに収める。

ここにあるのは、決して名誉のためでなく、
利のためでもない、仕事に誇りをもって挑む男たち。
いまの日本人が失くしつつある、
日本人の心の物語である。

■CAST
浅野忠信
香川照之
松田龍平
仲村トオル
宮﨑あおい
役所広司

■STAFF
原作:新田次郎「劍岳 点の記」(文春文庫刊)
監督・撮影:木村大作
脚本:仲間 達
製作:坂上 順 亀山千広
製作/東映 フジテレビジョン 住友商事
   朝日新聞 北日本新聞
配給/東映

 

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