『民衆の敵』への出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

「めちゃくちゃ嬉しかったです。豪華な出演者の方々ばかりなので、選んでいただけた事に恥じないようにがんばろうと思いました。“月9”というドラマ枠は今までずっとテレビで見てきたので、そこに自分が出演しているのは、まだ想像出来ないです。『のだめカンタービレ』や『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』は大好きでしたし、私の青春と一緒に思い出せるドラマは“月9”ドラマばかりです」

演じている莉子は、どのようなキャラクターだと?

「最初に風俗嬢役と聞いた時は、私に演じられるかな?って思いました。でも、莉子を台本で読んだ時に、とても純粋な女の子なんだな…と感じたんです。仕事に対しても後ろめたさを感じさせない女の子なので、私も素直に演じてみようと思えました。実は莉子にはある事情があって風俗で働いているんですけど、それさえも疎ましく思ったりしないで明るく過ごしているんです。監督からも“そういう境遇さえ楽しめる女の子”とも言われました」

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莉子を演じる上で心がけていることは?

「莉子は私の想像以上に天真爛漫でテンションが高い女の子なので、そこに自分を持っていくのは大変でした。普段の私は全然別のタイプなので、莉子のテンションを保たないといけません。なので、莉子に近づける為に休みの日はなるべく明るく過ごして友達と会うようにしていました。また、肌の露出が多い衣装を着るので、なるべく食べないようにしたり(笑)。岡崎京子先生の『Pink』というコミックの主人公の境遇が莉子に似ていると思ったので、参考にさせていただきました。でも、自分とは違う性格のキャラクターを演じるのは楽しいです」

普段の今田さんは?

「服はモノトーンが多いので、莉子のようなカラフルなのは着ませんし、髪もグルグルに巻いてアップにすることもあまりないです。やっぱり私とは真反対ですね。自分が思ったことを自分のペースで出来るのは、羨ましいです」

高橋一生さんとのシーンが多いですが、どんな話を?

「ほとんどお芝居のお話です。高橋さんは、ひとつひとつのシーンで“どうしたい?”と動き方などを聞いてくださるんです。監督も交えて、その都度丁寧にシーンを作っているんです」

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高橋さんの印象はいかがですか?

「収録の合間はいつも鼻歌を歌ってらっしゃるイメージです。現場を楽しく過ごしていらっしゃるんじゃないかな? と。お芝居については、自分の考えをしっかりとお持ちなので、私もいつかそうなりたいな…と、憧れています」

『民衆の敵』は政治がテーマになっていますが、今田さんは?

「私はまだ政治をそれほど知らなかったので、台本を読んで“ああ、こういう事もあるんだ”と、すごく勉強になりました。誠が莉子を呼ぶように、実際の政治家の方にもそういった方がいるのかも? とか、いろいろな想像が出来るのも面白いです」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。

「とにかく政治の勉強になるドラマだと思います。あるのかもしれないなぁ…と、実際の政界で起きていること、政治家の裏面にリンクするような出来事も描かれているので楽しんでいただけるのではないでしょうか。でも、基本的にはコメディー感覚のドラマですので、あまり堅く考えずに見ていただければ嬉しいです」

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