「そうですねぇ…早撮りするのなら大丈夫かな？ と（笑）。次の舞台もあるので、それならスケジュール的に大丈夫だとお受けしました。ドラマの内容が政治ものだと聞いたので、あんまり演説のシーンはやりたくないなぁ…と思っていました。幸い、前半の台本にはなかったのでホッとしていたら、後半に、ガッツリ（演説で）しゃべってるじゃないかよ！ と（笑）」

「今、本当に政治がバタバタしていますよね？ ストーリーはそこにリンクするようなエピソードもあるんです。政治家の裏金作りや不倫問題など、ドラマは国政ではなく市政なのですが出てきます。これは面白いなと。そんな市議会で（篠原）涼子ちゃん演じる佐藤智子がまともなことを言うんですが、果たしてどこまで通じるのかな？ おいらが演じる犬崎がその芽をいちいち摘み取ろうとしています。後半はどう喝に近い感じになっていくんです（笑）。犬崎は悪徳代官みたいです」

「風貌はおっかないんですけど、何事も上手くいけば良いぐらいに考えている政治家だと思って前半は作っていました。でも、後半に入ると本当に悪いヤツに見えてきますよ。ということで、前半を優しく演じていたことが、かなり効いてくると思います。みんなが目の前のことに気を取られているうちに、次の手や、さらにその次の手を考えているぐらいの、かなりしたたかな男です。犬崎のような政治家が、二世、三世を政界につなげていったら、大きな力を持つんだろうな…と、いう感じです」

「そうですね。犬崎は市議なんですけどデカイことを考えていますよ。切手代とか私用の旅費をごまかしたりするようなのとは違います（笑）。デカイ男ですよ」

「お金が欲しい人はどこにでもいるし、不倫は人を好きになるタイミングの問題ですから。好きになった人に、たまたまパートナーがいただけで…。おいらはあまりに目に余ることでなければ、たとえ性格的に破綻していても、政治家としてすべきことをキチンとやってくれていたら良いと思うんです。また、どうしてそんな人を選んだんだ？ ってことにもなりますよね。最初から選ばなければ良いのに…。もっと言えば、選挙に行きもしないのにガタガタ文句だけ並べる人も大勢いると思うんですよ。だから、文句を言う前に投票をしましょう。ちなみにおいらは毎回投票しています」

「ゆりかもめの市場前駅周辺にお店が何もないことですね（笑）。市場前駅なのに、肝心の市場が開いていないから何もないんですよ。これは、おかしくないですか？ と。おかげで公演する劇場の周りに飯を食うところがなくて…。市場関係者だけでなく周辺の人々も困っているので、おかしくないですか？ と、思います」

「ほとんど一緒にいるのは、大澄（賢也）さん、若旦那さんなど、犬崎派を演じる方たちばかり。おじさんチームですね（笑）。のんきにやっていますよ。問題起こす人はいないし、こういうのはイヤだとか言い出す人もいません。良い意味で、ビジネスライクですね（笑）。涼子ちゃん演じる智子が“こんな人が政治家になれるわけはないだろう？”と、いうようなマンガチックなキャラクターなので、敵役側の我々は微妙な芝居ではなく、大きく演じることができるので楽しいです」

「新人議員が頑張るコミカルさ…まともなことを言う人がバカみたいに見えてしまうような政治ものですが、愉快に見られると思います。おいらが演じる犬崎が智子をイジメたり、やり返される姿を楽しんでください。そして、ドラマが進むと、実際に起きていることとリンクするような出来事も起こるので、“これ〇〇じゃん？”という感じで楽しんでいただけたら良いですね！」