平田和美役 石田ゆり子さん

『民衆の敵』への出演を知られた時のご感想は?

「なかなかないタイプの内容というか、フジテレビの月曜9時ドラマで政治を扱うんだ…と。もちろん、今までも政治が絡んだドラマはありましたけど、今回は篠原(涼子)さん演じる智子が政界に踏み込んで行く姿にとても興味を持てて、楽しそうなストーリーだと思いました」

最初に台本を読まれた時は、いかがでしたか?

「楽しいお話なんですけど、最初にいただいたのは2話までだったので、その時はまだ“この先どうなっていくんだろう?”という印象でした。今は8話まで(インタビュー時点で)読んでいますが、まだやっぱり、どうなるんだろう? と、思っています(笑)。でも、たくさんの魅力的な役者さんが個性的なキャラクターを演じていますので、それぞれがうまく絡まりあっていたら面白いと思います」

平田和美役 石田ゆり子さん

石田さんは日本の政治について考えられることは?

「世の中について思うことはありますが政治はどうでしょう? 選挙の投票には毎回行きますけど…。ただ、日本の政治はわかりにくいと思います。いつも、もっとわかりやすかったら良いのに…と」

『民衆の敵』はそんな“わかりにくさ”も描かれています。

「そうですね。政治のわかりにくいしがらみを、普通の主婦だった智子が市民目線で切り開いてく話でもあると思います。そんな様子を“あー、スッキリした!”という感覚でご覧いただけると思います」

石田さん演じる和美は、そんな智子を応援する役ですね?

「智子の人柄や個性を見込んで、彼女を応援していきます。和美自身はシングルマザーとして一生懸命に生きているんですが、仕事がうまくいかなかったりして、少し人生に行き詰まりを感じています。そこには社会の仕組みの理不尽さもあるんですが…。そんな仕組みを、もしかしたら智子が変えてくれるんじゃないかな? と、いう思いもあるんです」

平田和美役 石田ゆり子さん

では、和美をどのように演じていこうと?

「和美はもともとキャリアウーマンで智子とはいわゆるママ友なんですけど、専業主婦ではありません。1人で子供を育てながら働く、自立した女性です。ですので、社会の仕組みも理解している大人として、世間をあまり知らない智子とは対照的な存在として演じようと思っています。ある時は智子の先生のように、智子に支えられる時もあるので、他の登場人物とのバランスも考えながら…と言う、感じですね」

特に政治については智子のブレーンのような活躍をします。

「はい。その点はわりと厳しい人ですよ。智子がやろうとすることに闇雲に賛成するわけではありません」

ドラマのサブタイトルに“世の中おかしくないですか⁉︎”とありますが、石田さんが感じるおかしなことは?

「たくさんありますよ。例えば、人生の大先輩に対して“後期高齢者”という名称はどうなのか? とか…。もっと敬意を込めた名称、そして社会の受け入れ方があってもいいんじゃないかな? と、思います。身近なところではゴミ出しですね(笑)。地域によっても違いはあるんでしょうけど曜日の指定の仕方など、もう少し住民のことを考えて欲しいな…とか。子育て世代のママさんたちの話を聞いていると、やはり保育園の問題は出てきますね。これはドラマの中にも登場します」

収録現場の雰囲気はいかがですか?

「収録はだいぶ進んで終盤に差し掛かってきましたが、とても良いですよ。特にスタッフのみなさんがとても仲が良く、チームワークも出来上がっています」

篠原さんたちと演じられて、いかがでしょう?

「篠原さんは、その場の空気をつかむのがすごく早いです。そして、どんな役でも自分のものにしてしまう力があると思います。周囲の雰囲気を盛り上げて作品のパワーにつなげることが出来る方なので、私はいつもすごいなぁと感心しています。田中圭さんとは今回初めてご一緒したんですけど、ごくごく自然に役を自分のものにしてしまう方です。和美の娘、あかねを演じる(野澤)しおりちゃんは、顔がちょっと私に似ているんですよ。私が幼い時とダブる感じで、スタッフが似ている娘を選んでくださったのかな? と思います」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。

「政治を扱うドラマなので難しいと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。篠原さんが持つ魅力とパワーで、とても楽しめる作品になると思いますので、ぜひ、ご家族そろってお楽しみください」

平田和美役 石田ゆり子さん

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