2017年4月30日(日)放送

「“オシャレ”で“エコ” 『アップサイクル』の活動現場は」

リサイクルの新しい形かたち『アップサイクル』。
リサイクルは“元々あるモノを再利用して、同じレベルのモノに生まれ変わらせること”。

一方、『アップサイクル』は“再利用する事に加え、より質の高いモノに
生まれ変わらせる”というもの。

ウィークエンド特集

東京都内で行われたカラフルな布を使って小さな鯉のぼりを作るワークショップ。
使われている材料はコートなど洋服のサンプルを作る際に出た
切れ端や余ったボタンなど。

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ワークショップに参加した子供たちは、自分好みの鯉のぼりを作ろうと夢中で、
ある女の子は
「玄関などに飾って、毎日学校へ行くときに、鯉のぼりに声をかけたい」
と嬉しそうな様子。

この催しは三陽商会が『アップサイクル』活動の一環として定期的に行っているもの。
「洋服だけに限らないが、モノを大事にして長く使っていく心が育つとよりいいと思う」
と三陽商会コート企画グループ・石田和孝主任は語った。

この『アップサイクル』の発想で廃材からお洒落な小物や家具を作るアーティストも…。
独特なデザインの椅子に、カラフルな紋様が特徴的なけん玉やカードケースなど。

ウィークエンド特集
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こうした小物や家具を生み出しているのが、アフロヘアーにアゴヒゲが
トレードマークの石渡誠さん。
彼の作品はスケートボードの廃材で作られているという。

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10歳からスケートボードを始めた石渡誠さんは、
その一方で、現代美術のアーティストを目指していた。
そして、たどり着いたのが、使い古したスケートボードを再利用し、
アート作品として新たな命を吹き込むということ。

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石渡さんは
「スケートボードの廃材だが、
もっと新たな価値観を見出そうというところから始まった。
エコという観点ではないが、結果的にエコが付いてきている」

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石渡さんの作品は東京都内のインテリアショップ(AREA Tokyo)で
販売されていて、なかなかの人気。
一目ぼれで購入していく人が多いという。

廃材をより魅力的によみがえらせる『アップサイクル』。
資源リサイクルの新たな形として 今、様々な分野で注目を集めている。