2017年4月23日(日)放送
少子化が進んでも売り上げは年々伸び続けているランドセル。
東京都内の百貨店では、2018年春の新入学生向けのランドセル売り場が登場。
色やデザインの幅もグッと広がり、早くも来春に向けての商戦が始まっているという。
休日の売り場では、子供連れの客で賑わっていた。
購入目的で来店した母親は、
「人気があるものは、5月にはなくなるという話も聞いたので、ちょっと早めに」
と話した。
さらにこの日は、ランドセルの勉強会も行われていた。
6年間使い続けるものだけに、ぴったりの一品を選ぼうと参加者も真剣なまなざし。
親子3世代で来店する機会が増えるゴールデンウィークの需要を取り込もうと
新宿高島屋では、売り場の開設を4月に前倒。
顧客の関心の高さが伺えるという。
「“ラン活”=ランドセル活動。
お父さんお母さんだけでなく、おじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんも一緒に
ランドセルを買うことが新入学のイベントかなと感じている」
と話す高島屋バイヤーの東善広さん。
オランダ語で“背負いかばん”を意味する“ランセル”が語源とされる『ランドセル』。
ランドセル工業会によると明治20年(1887年)、
大正天皇が皇太子さまだったときに、当時の伊藤博文総理大臣が、箱型の通学かばんを
献上したのが始まりと言われている。
それから130年、色やデザインの幅は大きく広がった。
東京・足立区の土屋鞄製造所。
職人の周りには所狭しと、ランドセルが積まれいる。
頑丈さが求められるため手作業にこだわり、ミシンがけも1針1針慎重だ。
土屋鞄製造所の来春向けは、やさしい緑色を使った“ピスタチオグリーン” などの新色に、
ランドセルの中のデザインは、教科書を出し入れするのが楽しくなりそうな柄が
プリントされた商品も。
選択の幅が広がり盛り上がりを見せる『ラン活』市場、本格的な商戦が始まった。