2016年10月30日(日)放送

「世界各国を『KIMONO』で 2020年へ新プロジェクト」

和楽器と洋楽器の演奏に合わせて颯爽と登場した着物姿の女性たち。
日本が世界から注目される2020年に向けて、日本の伝統職人が着物の美しさを通して世界各国を表現する『KIMONO PROJECT』が始動。

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例えば、ブータン王国をイメージした着物は、国旗と同じ赤と黄色を基調に中心にはブータンの象徴である龍が大きく描かれている。

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一方、イタリアをイメージした着物には、中世ルネッサンスをモチーフに教会のアーチなどがデザインされている。

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フィジーの着物を担当したのは友禅作家歴20年という坂井三智子さん。

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外国をイメージした振袖の制作は今回が初めてで、
「フィジーの人には本当に底抜けに明るく笑顔が絶えないというイメージがある。
また、ラグビーは『7人制』で何度も世界制覇するなどフィジーを代表するスポーツだと思う、それで、海の中で魚たちにラグビーの試合をしてもらおうというイメージになった」
と制作秘話を語った。

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そして、坂井さんの父であり師匠でもある友禅作家歴68年の教人さんもパラオの着物を制作。

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熱帯植物と青い海、パラオの国鳥ホリイヒメアオバトを活かしたデザインに仕上げられた着物には、3つの思いが込められているという。
「(戦争で)亡くなった人に慰霊をしたい、粋紗という生地で振袖を作りたい、オリンピックの役に立ちたい。
3つ一緒に実現するのは嬉しい」

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2020年に向け、2016年10月30日を皮切りに、毎年約50カ国のペースで『KIMONO』を制作。
2019年秋までに世界196の国と地域の制作を目指すとしている。