2016年9月11日(日)放送

「関東・東北豪雨から1年 2年ぶりの体育祭に奮闘する生徒たち」

2015年9月10日、鬼怒川の堤防が決壊し、茨城県常総市に大きな被害をもたらした関東・東北豪雨。

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鬼怒川近くにの位置する常総市立鬼怒中学校。
大規模水害で全校生徒の3分の1が被災し、学校は臨時休校。
この2日後に予定されていた体育祭が中止となり、練習の成果を発表することができなかった。

あれから1年、校庭に響く元気な声―。
体育祭本番の2日前、鬼怒中学校では、予行練習が行われていた。

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体育祭実行委員・笠倉太郎君。
水害で、笠倉君の自宅1階にも泥水が流れ込み、2週間ほど避難生活を余儀なくされたという。

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「去年、体育祭が行えなかった3年生の分もしっかりやりたいし、1、2年生は鬼怒中学校での初めての体育祭なので、ちゃんと引っ張っていきたい」
こう話す3年生の笠倉君にとっては、今年が最後の体育祭だ。

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待ちに待った2年ぶりの体育祭は、天気に恵まれた。
生徒代表の宣誓では“昨年の水害で体育祭が出来なかった悔しさを力に変え、体育祭が出来る喜びを体いっぱい表現します”というものだった。

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『リレー』、『騎馬戦』や『集団演技』など、目玉種目の『大応援合戦』では盛り上がりが最高潮に。

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夏休みから準備を進めてきた体育祭は午後3時過ぎ無事終了した。

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「最後にこんなに立派に出来て、本当によかった」
と安堵する実行委員・笠倉君

体育祭に駆け付けた笠倉君の両親も
「一生懸命頑張ってくれて…泣きそうで、子どもたちから笑顔と勇気をもらった」
と話した。

『復興の象徴』とも言える生徒たちの雄姿。あすへの希望を繋ぐ―。

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