2016年4月9日(土)放送

「常総市“豪雨”7カ月…被災女性の今」

2015年9月―。
東日本を襲った豪雨により鬼怒川などが決壊。
茨城県常総市では全壊50棟、半壊約3700棟という大きな被害を受けた。

あれから7カ月―。
徳川家康の孫娘、千姫ゆかりの地の常総市では、毎年、千姫の誕生月にあたる4月に『水海道千姫まつり』が開催されているが、今回は関東・東北豪雨からの復興を目指し、初めて2日間の日程で行われた。

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「どうぞ買っていってください!」
と会場の出店で元気よく焼そばを売っている岡田タカ子さんの家族も大きな被害にあったという。

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関東・東北豪雨で鬼怒川に続き、八間堀川の堤防も決壊。

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そこから約1km離れた地区にある岡田さんの自宅は床上浸水。
2日間、家から出られなくなり、膝辺りまで水かさが増した。
さらに敷地内にある家業の製麺所も壊滅的な被害を受け、機械が全て濁流に浸かり使えなくなってしまったという。

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この水害で50年以上に渡って続けてきた製麺業の廃業も考えたという岡田さん。

もう一度やり直す決意を固めた理由、それは―。

「娘夫婦が“製麺機が直れば再開しよう”、それで気持ちを切り替えた。
今は、少しずつお客さんも増えてきた、これから何年かかるか分からないが頑張る」

娘夫婦たちの力を借りながら1カ月かけて製麺機を修理し仕事を再開。

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岡田さん家族は、再び、麺を作れることへの感謝の気持ちと、常総市の現状を知ってもらいたいという思いで千姫まつりで焼きそばを振る舞うことに。

「復興に向けてまだまだだが、家族みんなで力を合わせて頑張るしかない」
と岡田さん家族は前向きに笑顔で話した。

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