痛くないのに型崩れしない!
第3の波「楽ブラ」とは?

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女性にしか分からない悩みの一つ、胸元の下着問題。
窮屈だったり、肌に食い込んできて痛い思いをしたり…体に直接触れているものなので、小さな煩わしさも時には大きいストレスに感じてしまいます。 今、そんな悩みを解消し、女性を楽にしてくれるブラジャー「楽ブラ」が注目されているようです。

● “しっかり”でも“やわらかい”

これまでのブラジャーは、細いワイヤーを使って“しっかり、硬く”女性の胸を守ってくれていました。 「胸がホールドされている安心感がある」「しっかり補正して、形を整えてくれる」という声の一方、ブラジャーは窮屈さとも隣り合わせの下着でした。

ワイヤーに代わる新しい素材はないのでしょうか?

下着メーカーのワコールは、ハード樹脂とソフト樹脂、2つの素材を使ったブラジャーを開発しました。

体にフィットする部分は、手で簡単に曲げられるほどの軟らかい樹脂を使い、一方、中心部分には硬い樹脂を組み込み、形が崩れることを防いでいます。

試着してみると…まさに新感覚!
「着けた感じがしないのに、しっかり胸がある」「動くときにも無理がなく、運動をしている人にもいいかも」 ワイヤーがなくとも胸をキレイに見せてくれる、優れモノです。

● 新しいかたちの下着、続々

実はブラジャー市場は、ここ数年縮小傾向にありました。一方、売り上げを伸ばしていたのが、着けていて楽なカップ入りのタンクトップ。そこには締め付けから解放されたいという女性のニーズがあったのです。

2015年3月にトリンプから発売されたブラジャーは、ワイヤーの代わりに幅の広いシートを使ったもの。柔軟性は抜群、メッシュ素材なので通気性にも優れています。
担当者「累計50万枚を売り上げており、いろいろなブラジャーがある中、ものすごいヒット商品と言えます」

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下着メーカー以外では、ユニクロが全く新しいブラジャーを展開し、支持を得ています。今まで独立していたカップとベルトの構造を見直し、一体化させたつくりのウレタン樹脂を使った下着を開発したのです。
担当者「発売から1週間で増産決定するほど、ご好評を頂いています」

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● 今、支持されている“第3の波”

ランジェリーライター・川原好恵さんは、ブラジャー界に新しい波が起きていると指摘します。 「バストメイクするワイヤー入りの“ファーストウェーブ”、リラックスできるノンワイヤーの“セカンドウェーブ”、これらに続く、両方の良さを持つ“サードウェーブ”が到来しています」

着け心地ラク、胸もキレイに見える──そんな欲張りな女性の願いを叶える第3のブラジャーが、これからの主流になっていきそうです。