COURSE夢に向かって走る2020アスリートを全都道府県から紹介。東京オリンピックに向けてふたたび日本を一つにつなぐ。

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卓球・平野美宇。
先月行われた世界大会では、石川佳純選手を破り、日本人選手トップの準優勝!
ふるさとの山梨県中央市には、日本一にも選ばれた野菜の直売所があります。

指導者でもある母・真理子さんの影響で1歳の時には、卓球が身近な存在になっていました。
平野選手には、“ある日課”がありました。

母・真理子さん「卓球以外の時間は家族で公園巡りをしました。小さい頃は卓球選手を目指すとは思っていなかったので色んな遊びを通して体の機能が成長したらいいなと思って。」

特に大好きだったのが、この白いトランポリン。基礎的な運動神経が身につきました。

平野選手のはじまりの地は。
平野選手「キャラクターが好きだったので妹とどっちが先に倒せるかいつも競争して練習していました」

それは、この卓球台での“ある練習”。
母・真理子さん「美宇が大好きなキティちゃんを置いてボールをご飯に見立てて
『キティちゃんにご飯あげようね』っていって的あてをよくやっていました。」
幼かった平野選手が「基礎練習で飽きないように」と

母・真理子さんが考えたキティちゃんの水筒を使った的当て。
3歳の時から、全国大会で優勝した7歳まで、ほぼ毎日続けていました。
平野選手「コースをつくのが得意なのは小さい頃の練習がいきてきていると思います。『基礎が作られた場所』だと思っています。」

大好きだったキティちゃんめがけて「コース打ち」を磨いたこの卓球台が平野美宇「はじまりの地」

平野選手「東京オリンピックで金メダルをとって自分も変われるような大会にしたいと思います。」

フェンシング見延和靖、32歳。
昨シーズン、グランプリ大会で2勝。日本勢として初めて年間総合1位という快挙を成し遂げました。
ふるさとは福井県越前市。工芸品「越前和紙」などが受け継がれる歴史ある街です。

小学校では空手、中学ではバレーボールに熱中していた見延選手が、
フェンシング経験者の父の勧めで競技を始めたのが高校1年生。
その場所は名門・武生商業。

見延選手「間違いなく日本一練習している学校だったと思いますね。(入部を)間違えたと思いましたよ」
見延選手のはじまりの地は・・・

見延選手「ビデオミーティングをやっていたんですけどその事がすごく印象的ですね。」

それがハードな練習を行った体育館の2階の部屋に今も残るこのビデオデッキ。
ミーティングを行ったのは、恩師の諸江克昭さん。

見延選手「ビデオを流して見る訳ではなくて、一時停止してそこで・・・考えさせる時間を作るんですよね。」

こちらは見延選手が2年生の時の映像。
ミーティングでは一つ一つ、動作を一時停止して確認。
他の部員も交え、勝つために必要な練習は何か?徹底的に考えさせました。

諸江さん「ほっといても自分で考えて練習するようになりますね。何のためにやっているのかわからないと肉・血にならない。」

ビデオミーティングで磨いた「考える力」は、大学・社会人で花開き、悲願のオリンピックにも出場・・・
見延選手「自分の目標の立て方だったりとか、そこに対しての解決策を立てていかなきゃいけない、そういった所がすごく今に生きていますね。」
世界1位となった今も進化し続ける見延選手。
この「ビデオデッキ」こそが「はじまりの地」。

見延選手「日本代表である前に福井県の代表だし、来年のこの時期(8月)にはしっかりメダルを披露できるように期待していただけたらなと思います。」

4人目のアスリートはサーフィン・松田詩野。
来年の東京オリンピックで初めて採用されるサーフィン。
今年行われたジャパンオープンの初代女王。
ふるさとは茅ヶ崎市(ちがさきし)。サザン通りの先にはサーフポイントが広がり、海の日に行われる「浜降祭(はまおりさい)」で夏を告げる街。サーフィンをやっていた両親の影響で幼い頃から地元の海が遊び場でした。

松田選手の「はじまりの地」は・・・
松田選手 「波が小さいから、はじめて始めるのにすごくいいポイントだったと思います」

茅ヶ崎のシンボル、烏帽子岩(えぼしいわ)に一番近いサーフポイント。
波が岩にぶつかることで小さくなり、子供でもサーフィンをしやすいポイント。
6歳から通い始めました。

お母さんが撮影した貴重な映像。
烏帽子岩(えぼしいわ)をバックに、堂々と波に乗る11歳の松田選手。
ボードに立つ感覚が何より大好きだったといいます。
毎日、学校前と放課後、自宅から自転車で5分かけポイントへ。
サーフィンの基礎を身につけました。

松田選手「他の地域とか試合で行って帰ってきて、地元の海に入ると知り合いがいて、リラックスもできるし楽しくサーフィンができる場所。楽しむってことも茅ヶ崎でやってきたからこそ忘れずに今もやってこれてるなって思います」

14歳でプロサーファーに。
今も練習場所の烏帽子岩(えぼしいわ)のポイントが“はじまりの地”。
松田選手「茅ケ崎の応援してくれている人たちの思いを背負ってオリンピックに出て頑張りたいと思います」

女子バレーボール・黒後愛。21歳。
名門・下北沢成徳高校で春高2連覇を達成。
去年、日本代表デビューを果たした新星エースです。

ふるさとの宇都宮市は、言わずと知れた餃子の街。
バレー一家の末っ子として生まれ、姉の影響で小学校3年生からバレーの道へ。
アタッカーとして才能が開花したのは、中学時代。
当時から、パワーが桁違いな選手だったと言います。
スパイクで女の子の小指を骨折させてしまったなんてエピソードも。

そんな黒後選手の始まりの地は・・・
黒後選手「練習場所の一つ。体育館の延長上みたいな感じでしたね。」
それは、黒後選手の実家にある、この「芝生の庭。」
姉・彩乃さん「当時は妹の方が小さいし、ボールも繋がんなくて悔しくて『もう一回もう一回!』ってわんわん泣いてました。」
姉に自ら声をかけ、芝生の庭で繰り返したバレーの練習。
小学校高学年になると、より距離をとって練習するために、砂利道へ。
しかし、練習はアタッカーにも関わらず決まって「パス」でした。
そのワケは、小学生の時に出会った“恩師の言葉”にあります。
黒後選手「バレーの始まりの一本目っていうのは、後に繋がる一番大事な一本目なので、大切にしないとダメだってことはずっと言われてました。今でも活きています。」

「仲間へ繋ぐ1本目のパス」に磨きをかけてきたこの芝生の庭が黒後愛、『はじまりの地』。

黒後選手「応援してくれている人がたくさんいるのでその声に応えたいですし、自分自身も結果を残したいという思いはあります。」

2人目のアスリートは、体操の谷川翔。二十歳。
去年、王者・内村航平選手を破り個人総合で史上最年少優勝。
今年連覇を果たした、体操界の若きエースです。

ふるさとの船橋市は、人口およそ63万人。
都心から一番近い潮干狩りスポット「三番瀬」が有名です。
谷川選手が体操を始めたのは、小学1年生の時。
谷川翔選手「お兄ちゃんの影響が一番大きいかなと」
「僕も「やりたい」と言って(体操クラブに)入った」
兄・航選手の背中を追って9年間通い続けた体操クラブ。
そこには、今も谷川選手が使っていた器具が残っています。

谷川翔選手の『はじまりの地』は…
体操クラブから自宅へ帰る途中にある坂道。
100メートルを超える急勾配のこの坂道を小学1年生から、自転車で上り続けました。
谷川翔選手「帰りは夜遅くなっちゃうからって、お母さんが(坂の下まで)迎えに来て」「がんばって上がると褒めてくれるんですよ(笑)」
谷川航選手「(練習に)もう疲れて自転車こぎながら、きついなと思いながら帰っていましたね。」
谷川翔選手「脚力とか忍耐力とか もちろんついたし、今とかにも活きてきているのかなというのはあります」

坂道を9年間上り続け、中学3年生で全国1位に。

小学校卒業式で語った夢はー
谷川翔少年 「僕の夢は体操でオリンピックに出てメダルをとることです」

谷川翔選手「オリンピックの舞台で最高の演技をして金メダルをとりたい
それがお兄ちゃんと2人で兄弟で出られたら最高のかたち」
「期待に応えられるように頑張りたいなと思います」

アスリート一人目は、瀬戸大也。世界水泳で2個の金メダル、東京オリンピック内定を決めました。
ふるさと、埼玉県・毛呂山町は緑と清流の町。ゆずの栽培も有名で日本最古といわれています。
瀬戸選手が水泳と出会ったのは5歳の時。体力を持て余す息子を見かねてお母さんが勧めたのです。

瀬戸少年の目標は・・・「一位になりたい」。
すでに勝つことにこだわっていました。
ふるさとに戻ると、必ず立ち寄る場所があります。
「毎回試合の前後にお参りとお礼参りをすることをしていて」
流鏑馬で有名な「出雲伊波比神社」11歳から弓を引いていました。
リオオリンピックのあとにも、周囲の反対を押し切り、馬を走らせます。

スイミングスクールのコーチに見せてもらったのは鏡。
水泳に鏡とは一体・・・
実はこれ、中学時代の瀬戸選手が水中に沈め、使っていた鏡。
瀬戸選手が中学生の時、『水中で自分の泳ぎを見たい』」といってお父さんに手作りしてもらったそうです。
誰よりも速く泳ぎたい。
ここが、瀬戸大也の、はじまりの地。

瀬戸選手「自分にとってはパワーをもらえる町なのでまだ叶えられていないオリンピックチャンピオンを自分が達成できたら誇らしいことなのでがんばりたいなと思います」

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