きょうのわんこスペシャル
『天空の寺~人に寄り添い自然体で生きるわんこ~』

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千寿くん オス 9才2ヵ月
(ラブラドール・レトリーバー)

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埼玉県の北西部に位置する秩父市。街の中心部から車で走る事およそ30分。自然に囲まれた静かな山の中に人目を避けるようにひっそりと佇む一軒のお寺があります。臨済宗『大陽寺』。

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1313年。鎌倉時代の末期に臨済宗の僧侶、仏国国師によって開山されたお寺で今では秘境に建つお寺として知られるようになり都会の喧騒から離れこのお寺の宿坊を利用する人たちが増えています。

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テレビもなければ携帯電話もつながらないそんな俗世間から遠く離れたこのお寺の縁側で今日もの~んびりとしている一匹のわんこ。これがこのお寺で暮らしている「千寿」です。

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お寺を訪れるさまざまな人たちを和尚さんと一緒にそっと見守るそんなわんこの暮らしを新年を迎えた皆さんにご紹介します。

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今朝も飼い主である和尚さんの読経で始まる「千寿」の一日。実は、「千寿」と和尚さんがお寺で一緒に暮らすようになったのはこの山里ならではのある出来事がきっかけでした。

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今からおよそ10年前、和尚さんが毎日修行に励みこのお寺をひとりで切り盛りしていました。そんなある日、親とはぐれた1匹の小鹿と出会いました。いろいろな人から知恵をかり、牛の脱脂乳を与えてみるとゴクゴクゴク・・・

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小鹿はすっかり元気になり和尚さんを慕い、いつも寺に遊びに来るように。そこで和尚さんは「クリン」と呼び自分の娘のように可愛がっていました。

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ところが3ヵ月を過ぎたある日、次々と寺にオスの鹿がやって来るようになりました。そう思っていると「クリン」は山に帰って行きました。

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また一人での生活に戻り心にぽっかりと穴が開いてしまった和尚さん。その1年後にやってきたのが「千寿」でした。

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お寺にある「千寿観音」から名前を頂いた「千寿」。以来、和尚さんのかたわらでお寺を訪れる人たちを出迎え和尚さんと一緒にこのお寺を守っているんです。

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このお寺で人気なのが宿坊。朝を迎え、まずは宿坊に泊まったお客さんに挨拶をするのが「千寿」の日課。そしてお客さんを引き連れて座禅堂へ。

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中に入るとさっそく場を和ます「千寿」。初めての座禅で緊張している人たちを前に「千寿」はいつも通りのありのままの姿でリラックスさせているんです。

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自分の心を無にし、何事にもありのままの自然体でいる事を考える貴重な時間。「千寿」にとっては静かに目を閉じる人たちを見守りみんなと心をひとつにする大切なひと時です。

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座禅を終えるとみんなと一緒に朝の散歩へ。お寺から歩く事およそ5分。いつもの広場で柔らかな朝日を全身に受け自然の温もりと有り難さを肌で感じる「千寿」。これが「千寿」のいつもと変わらない日常です。

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散歩から戻ると和尚さん手作りの精進料理。「千寿」も大好物の「ふろふき大根」をもらって大満足。

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いつでも、どんな時でもかたわらでそっと見守っている「千寿」。「幸せとは何か?」を改めて教えてくれた「千寿」。

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決して飾ることなく、おごることもなくありのままの自然体で生きている「千寿」の姿に新しい自分の行く先を見つけてまた都会へと帰っていく人たち。

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今年もこの山間の天空の寺で訪れる人たちの心に寄り添い、いつもと変わらない日々を過ごす「千寿」なのでした。

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