強い日差しを避け玄関先でのんびりと過ごす一匹のわんこ。名前は「ナナ」。今年もこうして家族と過ごす「ナナ」の夏休みが始まりました。愛知県の北に位置する扶桑町。人口およそ3万人のこの町のとあるお宅で、まだ眠そうな顔をしているのが「ナナ」です。
今朝のご主人夫婦は、いつになくのんびり和やか。というのも、子供たちは今日から夏休み。ご主人は愛妻弁当を手にいつも通り仕事へ。一方…子供たちはいつもよりのんびり。まずは長男の丈登くんが起きてきて、続いて眠たそうな顔で起きてきたのが次男の諒也くん。
子供達は夏休みでも、仕事をしているお母さんは今朝もお弁当作りに部屋の掃除にと大忙し。 諒也くんは学童保育へ。この夏から学童保育には行かない丈登くんは「ナナ」と一緒に留守番。
そんな「ナナ」は初代わんこの「ボブ」が行方不明になってしまい、ひどく落ち込んでいたご主人夫婦のもとに生後2ヵ月でやってきたわんこ。その半年後に丈登くんが生まれ、2年後には諒也君が誕生。「ナナ」はこれまでふたりの良きお姉さんとして暮らしてきました。
今年の夏休みは丈登くんと一緒に留守番とあって、ちょっと緊張した面持ちの「ナナ」。 宿題をする丈登くんを静かに見守りながら過ごす午前中。そして…
お昼はお母さんが作ってくれたお弁当。「ナナ」も少しだけお裾分けをもらいます。そして午後になると…
丈登くんは友達と出かけてしまっていつもの「ナナ」ひとりの留守番。外は34度という暑さ。「ナナ」は家の中で一番風通しがよく涼しい場所でしばしお昼寝タイム。
涼しい夕方になると「ナナ」の大好きな散歩の時間。毎日の散歩は丈登くんと諒也君が連れて行ってくれます。
実は今日は特別な日。「ナナ」の誕生日は数日前でしたが、今日家族みんなでお祝いしてくれたんです。「ナナ」にとって今年は11回目の夏。
夏休みになると、家族みんなで必ず行くのがお母さんの実家。お父さんの運転する車に乗って走ることおよそ1時間。やってきたのは山に囲まれた岐阜県・美濃市。江戸時代の家々が今も軒を連ねる古いただ住まいの街です。
迎えてくれたのはおばあちゃんと、97才の曾おじいちゃん。
この日は気温36度という猛烈な暑さ。着いて早々、「ナナ」はみんなと一緒におばあちゃんの家の裏を流れる川へ。気温は36度でも川の水温は20度を下回る冷たさ。
はじめはあまりの冷たさにボードの上に乗っていた「ナナ」ですが、やっぱり泳ぐのが大好き。この川は、かつてお母さんが子供だった頃に泳いでいた川。その川が今では丈登くんと諒也君、そして、「ナナ」の格好の夏の遊び場所です。
流れの速い場所でも子供たちに負けじと泳ぐ「ナナ」。この時期、清流で知られる板取川には多くの鮎釣りの人達も訪れます。
大自然の中で思いっきり楽しんだ後はおばあちゃんの家でのんびり。穏やかな夏休みの午後が過ぎていきます。
夕方の散歩で畦道を歩いていたら…そう、今夜は夏の空を彩る花火大会。
「ナナ」は、花火を見るのは好きですが、この大きな音がちょっと苦手。次々と上がっては夜空に消えてゆく花火。
「ナナ」がみんなとのんびりと過ごす夏休みももう残りわずか。11回目の今年の夏も家族と一緒にたくさんの思い出を作った「ナナ」なのでした。