沖縄本島から西におよそ100キロ、沖縄諸島の中で最も西に位置する久米島。青い海とサンゴ礁に囲まれた自然豊かな久米島。
そんな久米島のとあるお宅で2匹のわんこが暮らしています。これが「ハチチ」と、「アリシ」です。
2匹のご主人はそれぞれ東京と大阪から沖縄に来て与那国島で出会い、結婚。 2か月前に長女、蒔ちゃんが生まれて2匹と3人の家族になりました。
最初にご主人夫婦と出会ったのは「アリシ」の方でした。 「アリシ」は、与那国島で生まれ結婚を機に久米島に越してきたご主人夫婦と一緒にこの島に来て「ハチチ」と出会いました。
今では2匹で仲良く暮らしています。そんな2匹の一日は日の出と共に始まります。 今朝も早速、2匹で仲良くご主人の車に乗り込み出発。
まずはスタッフの人に挨拶。早速、草刈りの仕事が始まります。
2匹は少し散歩をした後、ご主人たちの作業を眺めながらのんびり。これが2匹の朝の日課。
大きな袋4つほどの草を車の荷台に積み込むと、「ハチチ」と「アリシ」はフカフカした草の上に乗って出発。
着いた所は馬の放牧場。実はご主人は牧場を経営していて刈り取った草は馬たちのエサなんです。 馬たちの朝ごはんの様子をのんびりと眺めた後、2匹はご主人と一緒に山羊たちの所へも行きます。
「ハチチ」と「アリシ」は今、気になっているのが、この春に生まれたヤギの赤ちゃんのこと。 お母さんヤギと一緒にちゃんとご飯を食べているか、子ヤギのことが気になって仕方がないんです。
家に戻ってようやく「ハチチ」と「アリシ」も朝ご飯。 朝からひと仕事した2匹は食べ終わるとすぐにウトウト。
梅雨も明け晴天に恵まれたこの日、「ハチチ」と「アリシ」の姿は放牧場にありました。さっそく馬たちをトラックに乗せて、2匹は助手席に乗って出発。 やって来た所は海岸の近く。
ここで馬たちをトラックから降ろします。何と「ハチチ」はご主人と一緒に馬に乗り海岸へ向かうんです。 家族も同然の馬に乗ることは「ハチチ」にとってお手の物。
実はご主人は馬たちと一緒に海を歩く『海馬遊び』という琉球王国の時代から続く伝統の遊びを観光客に体験してもらう仕事をしているんです。
ご主人と馬たちがお客さんと海に入っていくと、「ハチチ」は「アリシ」を浜辺に残して後を追いかけ泳ぎ出します。いつも「アリシ」は海岸で留守番です。
「ハチチ」は得意の泳ぎであっという間にお客さんを乗せた馬たちに追いつきます。そして、馬たちを先導するかのように、いつも先頭を泳いで行くんです。 泳ぎが得意な「ハチチ」はさすが沖縄のわんこ。
海から上がると、馬たちは体を乾かすために砂浜で寝転がります。それを見ていた「ハチチ」も…何と一緒にゴロゴロ。
ご主人夫婦と赤ちゃん、そして馬やヤギ。かけがえのない家族のことを想いながら、大自然の中で暮らす「ハチチ」と「アリシ」なのでした。