潮風を受けながらご主人と海岸を歩く一匹のわんこ。
実はこのわんこ、海と共に生きるご主人を陰ながら支えているわんこなんです。
太平洋に面した岩手県・田野畑村。
酪農と漁業を主な産業とした人口およそ4000人の小さな村。
この自然に囲まれたのどかな村のとあるお宅でのんびりと暮らしている一匹のわんこがいます。
これが、「タロウ」です。
先代の「ダイゴロウ」が14才で亡くなり、淋しい思いをしていたご主人一家。
その1年後、新しい家族としてやって来たのが、「タロウ」です。
そんな「タロウ」のご主人は漁師。
そう、幼い「タロウ」が出会ったご主人はタコを専門に獲っている漁師だったんです。
ご主人の網の修理が終わると、「タロウ」は車に乗り込みご主人と一緒に海へ。大好きな散歩をしながら明日の漁の下見をするんです。
「タロウ」は漁師一家の大切な一員なんです。お母さんが作っているのは、愛情たっぷりの明日のお弁当。実はこのおにぎり、漁に行くご主人の分とそして「タロウ」の分もあるんです。
夜明け前の朝4時。「タロウ」とご主人の1日が始まります。
そう、「タロウ」もご主人と一緒に船に乗ってタコ漁に出かけるんです。
船に乗り、『海の男』の仲間入りをした「タロウ」。
海の状況によっては2キロの長さのロープにおよそ100個のカゴをつけて仕掛けておいても、まったくタコが捕れないこともあるんです。
今日もカモメに睨みを利かせていると…待ちに待ったタコ!
「タロウ」もホッとひと安心。 「タロウ」はウニのおにぎりが大好き。
今日は全部で5杯。ちょっと期待はずれの漁でした。
海と共に生きているご主人。そんなご主人のことをこれからもずっとそばで支えていこうと思っている「タロウ」なのでした。