今回、わんこスタッフが向かったのは日本海に面した能登半島の北の端。輪島塗で有名な石川県・輪島市。
この街のとあるお宅で毎朝5時半に起きているのが、「タロー」です。
「タロー」は生後1ヵ月の時にこの家にやって来たわんこ。まだ幼い4ヵ月の時に交通事故に遭い、左前足を失いました。
そんな「タロー」には子犬の頃から続けている仕事があります。今朝もご主人と一緒に車に乗り込み、車3台で5分ほど走ったある所へ向かいます。毎日、真っ先に出迎えてくれるのは近くの喫茶店のおばさんです。
そして「タロー」が到着したのは、輪島の朝市。実は、「タロー」のご主人一家は奥さんと息子さんの3人でこの朝市に店を出している創業30年の八百屋さんなんです。「タロー」はこの店の看板犬。
店の支度が整う前から「タロー」のもとには近所の店の人や常連のお客さん達がおやつ片手に次々と挨拶に来てくれます。
能登半島をおそった地震からおよそ2年。ようやく地震前と変わらぬ活気を取り戻した輪島の朝市。タローはこの朝市の名物わんこでもあるんです。
足が不自由ながらも一日も欠かさず看板犬を務めてきた「タロー」。休みの日には、ご主人と山へ狩りに行くほど元気なわんこなんです。
今日も朝市の顔として全国から訪れるお客さん達を小さな八百屋さんの店先で迎えている「タロー」なのでした。
所変わって、こちらは梅雨明け間近の沖縄県・那覇市。この街のダイビング・ショップで一匹のわんこが暮らしています。名前は「クロ」。
店のスタッフの人が出勤してくると…「クロ」の一日がスタート。まずは、スタッフの人と一緒に朝の散歩へ出かけます。これが「クロ」の日課。そんな「クロ」は生後間もない頃からここで暮らしているダイビング・ショップの看板犬。
雨が降ったり止んだりのこの時期は店先から顔を出してのんびりと過ごす毎日です。そして、梅雨の時期の貴重な晴れ間。この貴重な時間を利用して「クロ」はスタッフの人と一緒にある場所へと急ぎます。
それは港。到着するとすぐにクルーザーに乗り込みほかのスタッフと合流。心地よい潮風を受けながら、港からおよそ30分。珊瑚礁でできた「クエフ島」という無人島。
珊瑚が美しい究極の無人島とも言われている「クエフ島」。この時期、この島に上陸できるわんこは「クロ」だけなんです。実は「クロ」とスタッフたちはまもなく始まる「クエフ島」ツアーの準備のためにやって来たんです。
「クロ」は毎年、シーズン直前の無人島に来て美しい海を満喫しているんです。
晴天に恵まれた日。「クエフ島」へのツアーがスタート。「クロ」は港でお客さん達をむかえます。これからは島に向かうお客さん達を見送る看板犬に徹する毎日。
今年の夏も、たくさんのお客さん達に、大好きな美しい無人島を堪能して欲しいと思っている「クロ」なのでした。