今回スタッフが向かったのは北海道の十勝平野にある池田町。
時折、キタキツネが姿を現すこの町の牧場に一匹のわんこがいます。 名前は「ポルコ」。 まだ生後5ヵ月の子犬です。
実は、「ポルコ」はこの春から羊たちの群れを動かす牧羊犬としての基礎訓練を始めたばかり。
羊を追いかけながらおちついて指示に従うのは、生後5ヵ月のポルコには簡単なことではありません。
実は、「ポルコ」はこの牧場のわんこではありません。
羊とはちょっと違うある動物の群れを操るために我が家を離れ修行中のわんこなんです。
羊たちのいる牧場から車に乗っておよそ15分。 着いた所は隣の町、幕別町の「北海道ホープランド」と言う農場。 ここが「ポルコ」の家です。
ひさしぶりの我が家で「ポルコ」を待ちかまえていたのはここで飼育されている『蝦夷豚』の子豚たち。
これからが本当の実地訓練。
実は、「ポルコ」は羊ではなく豚を追いかける『牧豚犬』になるための訓練をしているんです。
日本ではまだまだ珍しい『牧豚犬』。 「ポルコ」は生後3ヵ月の時に豚に動じない性格を見込まれてまずは牧羊犬のトレーナーのもとへ単身、修行に行くことになったんです。
訓練の成果を見せることができてほっとひと安心。 実は、先輩わんこの「カンタ」と「サエラ」は『牧豚犬』には向いていなかったため、農場の人達は幼い「ポルコ」に期待しているんです。
農場のみんなに挨拶。
この時期、広大な畑で行われているのは有機栽培のアスパラの収穫。 大切に育てた大地の恵み。 農場自慢のアスパラです。
そして、もうひとつの自慢が放牧飼育をしている『蝦夷豚』。 いずれは「ポルコ」が相手にすることになる豚たちですが、今は子豚20頭を移動させるのにも4、5人のスタッフが協力して行わなければなりません。
子豚一頭が脱走しただけで大騒ぎ。 豚は意外と足が速いので、とても大変な作業なんです。
今はまだ羊や子豚を相手に基本的なことをマスターするのに精一杯。
けれども将来は、体重130キロの大人の『蝦夷豚』も相手に『牧豚犬』としての仕事をこなさなければなりません。
一人前の『牧豚犬』になるまで3年から4年。 みんなの期待に応えようと挑戦し続ける「ポルコ」なのでした。
東京下町の通りを歩く一匹のわんこ。 これが、「育」です。 今日も気分転換をしようと散歩に出てきましたが、すぐに気になってしまうのが家の事。
奥さん「ほら、赤ちゃん待ってるよ、はい、ただいま」
そう、「育」は5月に5匹の赤ちゃんを産んで今は育児の真っ最中。
何をしていても我が子のことが頭から離れない「育」なのでした。