きょうのわんこスペシャル
学校のらぶ
 
 
らぶ 写真1
らぶちゃん メス 4才4ヶ月
(ラブラドール・レトリーバー)
 
 
らぶ 写真2
福岡県福岡市。
オフィスビルが建ち並ぶ街の一角にとある専門学校があります。
校舎の中にいるのは、ペンギンに猫にウサギなどの動物達。
ここは動物病院の看護師を養成する学校。
ここで一匹のわんこが暮らしています。名前は「らぶ」。
「らぶ」は5匹のわんこ達と一緒にこの学校で暮らしています。
そんな「ラブ」達わんこの世話をしてくれているのは毎朝9時に登校してくる生徒たちです。
らぶ 写真3
らぶ 写真4
「らぶ」がここにやって来たのは1年半前のこと。
実は「らぶ」は、ある事情があって3才の時にご主人と別れ、福岡市のこの学校にやって来たわんこなんです。
生まれつきの腎臓の病気を抱えた「らぶ」が外に出られるのは一日2回の散歩の時だけ。
その日の体調を考え、無理は禁物。
思いっきり走り回ることはもちろん、遠出をすることもできません。
らぶ 写真5
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そんな「らぶ」はこの季節になると、いつもの桜が咲く道を通って、新しい命が芽吹く春を満喫します。
日向ぼっこをしながらも、「らぶ」は必ず水分補給。
腎臓が悪い「らぶ」にとって少しでも脱水症状になってしまうと体に大きな負担がかかってしまうからなんです。
らぶ 写真7
らぶ 写真8
学校に戻った「らぶ」はほかのわんこ達と別れ、エレベーターに乗って校舎2階の食堂へ。
生徒たちが授業を受けている間はいつもここでのんびりと過ごします。
らぶ 写真9
らぶ 写真10
そんな「らぶ」は週に一度、ある授業に参加しています。
それは『臨床内科学』という授業。
生徒たちは「らぶ」の『先天性慢性腎不全』という病気の対処法を学んでいるんです。
授業の中で「らぶ」は看護師を目指す生徒たちに検診をしてもらい、生きていく上で決して欠かすことのできない血液検査や点滴をしてもらっているんです。
生徒たちはそんな「らぶ」の姿を通して病気と闘い続ける動物との接し方を身をもって学んでいます。
らぶ 写真11
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主に「らぶ」の世話をしてくれている生徒さん。
生徒さん「私が一年生の夏休みの時に先生にいつ倒れてもおかしくないって言われてて、ずっと夏休みは一緒にいたんですよ、冷房のある部屋で、この子も自分がもうすぐなのかなって分かっているのかなって思うとなんだかすごい情が移っちゃってほんと、大好きになりました。『慢性腎不全』の子は脱水が本当に危ないんで、脱水したらほんとに死んじゃうかもしれないので、散歩の時は水筒を心がけます」

学校の春と言えば、そう入学式。
いつもと違う雰囲気に落ちつかないらぶ。

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そんならぶは来賓の方々を迎え学校の一員として入学式に参加するんです。
新入生を迎える入学式は「らぶ」にとっても看護師を目指すみんなに支えられながら、病気に負けずに頑張って生きていこうと、思いを新たにする大切な日。
らぶ 写真15
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病気と戦う「らぶ」をそばで見守る生徒さんにはどうしても叶えたい夢があります。
生徒さん「海とか川に連れて行ってやって、泳がせたいですね、すごい気持良さそうに泳ぐ姿を見たいですね、私も、一緒に泳いだりできたらしたいですね」
余命数ヶ月と言われながら、先生や生徒たちの優しさに支えられ、今日を生きている「らぶ」。
夢が叶う日も遠くはないかも知れません。
らぶ 写真17
 
 No.2814
 
 
 
ちびこ 写真1
ちびこちゃん メス 10才
(ビーグル)
 
   
 
ちびこ 写真2
福岡市のとあるマンション。
ここで暮らしているのが、「ちびこ」です。
「ちびこ」の御主人は、茶道の道具などを扱う古美術商。

奥さん「そろそろ、お茶、頂けますか」

ちびこ 写真3
ちびこ 写真4
その関係で「ちびこ」は2才の時から毎朝欠かさずお茶を飲んでいるんです。
奥さん「はい、ちびこ、お抹茶」
裏千家のご主人を前に今朝も作法を省略して、大好きな抹茶を一気に飲み干す「ちびこ」なのでした。
ちびこ 写真5
 
 
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