きょうのわんこスペシャル
幸せを感じて
 
 
ハリー 写真1
ハリーくん オス 2才
(ミニチュア・ダックスフンド)
 
 
もしかしたら、誰の優しさも知ることなく失ってしまったかもしれない命。
もしかしたら、もうこの世には存在しなかったかもしれない小さな命。
今回、わんこスタッフは人が手を差しのべた優しさで、
再び生きる喜びを手に入れたわんこに会いに行きました。
ハリー 写真2
秩父山系の麓に位置する埼玉県ときがわ町。
毎朝5時半には茨城県土浦市の自宅を出て、ご主人の運転する車に揺られている一匹のわんこ。
これが、「ハリー」です。
やって来た所は、ご主人が校長先生をしている山の中のパラグライダー・スクール。
「ハリー」は毎日、ここに一緒に通っています。
ハリー 写真3
ハリー 写真4
ハリーがご主人と出会ったのは今年の3月。
春と言えども、まだ寒さが身にしみる夕暮れ時のことでした。
ご主人「今年の3月、夕方の仕事を終えてこのあたりを掃除していたんです。ここはうちの駐車場なんで、なんか気配がするので来てみたら、ハリーがここにゲージと一緒に置き去りにされていたんです。今よりもずっと痩せていて、背骨にも切り傷があったり、それから右の後ろ足がちゃんと動かないような状態で、白髪も生えているような感じだったので、年を取った犬かなと思ったんですよね、回りに誰もいなかったので、保護しました」
ハリー 写真5
ハリー 写真6
心身共に疲れ果てていたハリーにとって、あの時、ご主人と出会ったことが、唯一、生き延びる望みでした。
生徒さん達「ハリー、おはよう!ほら、ハリー、今日も飛ぶぞ、今日も飛ぶぞ」
ご主人の話「痩せていたのがだんだん太ってきたりとか、ここに来るお客さんと一緒に遊んだり、パラグライダー仲間と一緒に飛んだり、ここに置いておいたら一晩で死んじゃっていたと思うんですよね、ここに来て生きる喜びを感じているんじゃないかと思います。ハリーが一緒にいることで自分も元気づけられることもあるんで、ハリーはここのすごく大切な一員になっています」
ハリー 写真7
ハリー 写真8
体の傷を治しながら、パラグライダーを楽しみにくる人たちと触れ合い、心の傷を少しずつ癒していったハリー。
9ヶ月経った今では、心身共に元気いっぱい!
ご主人が生徒さん達を連れてパラグライダーをしに行く時は必ずハリーも一緒について行って、広大な山の中の敷地を自由に走り回っています。
練習場から飛び立ち次々と大空から降りて来る生徒さんたち。
ハリー 写真9
ハリー 写真10
ハリーは生徒さん達が飛び立つ度に色とりどりのパラグライダーを追いかけ緩やかな山の斜面を全力疾走。
その体にはかつてケガをした後遺症が残っていますが、今では元気になり誰にも負けない生き抜く強さを持っています。
ハリー 写真11
ハリー 写真12
実は、そんなハリーには、最近とても楽しみにしている事があるんです。
それは…
そう、みんなと同じように空を飛ぶこと。
ハリーが初めて空を飛んだのは今年の6月。
生徒も少ない梅雨の日の午後、たまたま天気が良くなったので、ご主人はハリーと一緒に空を飛んでみようと思い立ったんです。
ハリー 写真13
ハリー 写真14
標高750mのポイント。フライトには絶好の南風。
今日もあの日と同じようにハリーはご主人と一緒にテイクオフ!
ハリーとの初フライトの時は長いフライト歴を誇るご主人もさすがに緊張したそうです。
その心配をよそに、ハリーの方は穏やかな風に身を任せ、生まれて初めての空の散歩を満喫。
今では、下界をキョロキョロと見下ろす余裕さえあります。
ハリー 写真15
ハリー 写真16
ご主人に出会えた事で救われたハリーの小さな命。
元気に走り回り空を飛ぶその姿は私達に命の大切さを教えてくれているようです。
 
   
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