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夢ちゃん メス 3才 (雑種) |
今回、わんこスタッフが向かったのは福岡県筑紫野市。 街のはずれにある広いグラウンドで一匹のわんこが暮らしています。これが、夢です。 3年前にこのグラウンドの近くの道端でここをホームグランドにしている 野球部員の中学生と出会い、以来、グランドの隅に小屋を作ってもらって暮らしています。 助けられた当時、夢は泥にまみれた迷い犬とも捨て犬とも分からない子犬でした。 |
野球部員のお母さん 「夢、おはよう」 ご飯は野球部員の父兄が持って来てくれます。 野球部員のお母さん 「また夕方、子供たちが来るから待っててね」 部員たちが中学校に通っている昼間は誰もいない静かなグラウンドでひとり昼寝をして過ごしている夢。 夢という名前は、全国大会にも出場するフレッシュリーグ所属の「筑紫野ドリームス」という野球チームの名前にちなんで付けられました。 グランドに西日が差す頃になると、部員たちが続々とやって来ます。 野球部の少年たち「よろしくお願いします、オッス」 |
時には、チームを卒業していった生徒もやって来ます。今日は3年前に夢を助けてくれた命の恩人、武廣くん。 武廣くん 「夢、久し振りやん!夢、高校でも野球しよるけど、なかなかレギュラーになれんとって、だからさ、今日、このグランドに来て、夢から元気貰おうと思ったっち」 チームの練習はお正月の三が日を除くほぼ毎日。夢もボールをくわえて、みんなの練習に加わります。 これまではあまり強いチームではありませんでしたが、夢が来て以来、3年間で優勝、準優勝合わせて回という強豪チームに急成長。まさに「勝利の女神」なんです。 石井監督 「はい、じゃあ、終わるぞ」 野球部員たち 「気おつけ、礼!ありがとうございました!お疲れ」 |
そんな夢は部員たちの心の支え。 野球部員 「オレさ、もう卒業でもうあらんようになるけどさ、このチーム頼むぞ、オレ、最近、高校の事で悩みあるたい、でも、ここの頑張ったこと生かして、高校でも頑張るけん、応援しとってね」 親にも監督にも言えない胸の内はすべて夢が聞いています。 |