
ルーちゃん メス 20才 (雑種)
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次に向かったのは、福岡市中央区のとあるマンション。
ここの1階に入っている床屋さんに3匹の家族が暮らしています。
20才になる母親のルーと10才になるその娘、モモとハナ。
店の中で暮らしている3匹は開店と同時に表に出て、営業時間中はずっと庭も同然の、店の前の通りで過ごしています。
3匹はそれぞれ毎朝違った場所をひと回りして帰ってきます。
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店の回りを良く点検してから最後に帰ってくるのは娘のハナ。
母親ルーは年前に近所で生まれ年前に5匹の子犬を出産。
そのうちの2匹がモモとハナです。
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せわしなく行き交う人や車を横目にのんびりとした毎日。
戻ってきてしばらくするとご主人の奥さんが息子さんを自転車で保育園へ送りがてらおやつを持ってきてくれます。
常連のお客さんがやって来るといつもハナが大喜びで出迎えます。
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お昼近くになると、娘のモモとハナが急に走り出します。
ギャラリーのおばさん 「ハナ、モモ、おはよう」
向かった先は近所のギャラリー。ここには4匹の友達犬が出勤してくるので挨拶に来ているんです。
落ち着いた雰囲気のギャラリーはモモとハナにとって、通りの喧噪から逃れ昼寝をするのにうってつけの場所なんです。
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一方、年のせいで目や耳が利かなくなってきた母親のルーは、あまり店先を離れようとしません。
そんな母親に代わって、近所付き合いをしているのが娘たち。
近所の人 「お利口ね」
自由気ままな生活は、こうして母から子へと受け継がれていくのでした。
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