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終わりの見えない景気の低迷に街行く人々の顔はどこか曇りがち。
今月は、こんな暗い世の中でも私たちに元気を与えてくれる、そんなわんこ達に会いに行きました。
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遊ちゃん メス 9才 (シェットランドシープドッグ)
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まず最初に向かったのは新潟県塩沢町の石打丸山スキー場。
その麓にある一軒の旅館。ここで看板犬をしているのが、遊です。
遊はこの旅館の2代目の看板犬。幼い頃からこうして旅館の入り口でお客さん達を出迎えています。
スキー客 「ただいま」
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看板犬を始めたばかりの9年前は、今ほど景気が落ち込んでいなかったので、
多い日には一日におよそ100人以上ものお客さんが押し寄せました。
けれども、ここ数年、世の中の不景気が影響してお客さんの入りは減る一方。
今来てくれている人の多くが長年看板犬をしている遊を慕って来てくれている常連さん達です。
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スキー客 「遊、行ってくるね」
お客さんをゲレンデへと送り出すと看板犬の仕事も一段落。
幼い頃はひとり旅館に取り残されるのが嫌で山に連れて行って欲しいとご主人を困らせたこともあります。
ご主人 「遊、スキーに行くぞ、スキー」
そんな遊は、9才になった今でも時々、ご主人と一緒にゲレンデに繰り出します。
リフトを乗り継ぎ、やって来た所は標高およそ600メートルの山の中腹。
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そう、こうやって思いっきりゲレンデを走ることで仕事の合間の気分転換を図っているんです。
声を掛けられれば、すかさずみんなの輪に入って営業活動。
ご主人と一緒にしっかり旅館のこともアピールしながら山を下ります。
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山を一気に駆け下りて、さすがにグッタリと疲れてしまった遊。
旅館の奥さん 「遊、お客さん」
けれども、お客さんの見送りは欠かしません。
スキー客 「遊ちゃん、ありがとね、また来るからね」
「また来るね」と言ってくれるお客さんの笑顔が、遊にとって何にも代え難い元気の源なのでした。
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