一方、お昼を前に昼寝どころではないのが東京の郊外の街で暮らしているわんこ。 とある工場で暮らしているそのわんこの名前はコロ。 先代から続くある大切な仕事を任されています。それは・・・ ♪（街のチャイム）（遠吠えするコロ） 11時半を知らせる街のチャイムに合わせて工場で働く人たちにお昼休みが近いことを知らせます。

昼寝を終えた自転車預かり所のホタテ。 奥さん　「ホタちゃんにおやつあげようか」 こんな時、専用の小窓はとっても便利。 奥さん　「よしよしよし」 顔を出すだけで子守だって出来ちゃいます。

所変わって、日が傾きかけた午後４時の三重県四日市市。 この街で暮らしてもう11年になるボスはおじいちゃんを引っ張ってある所へ散歩に出掛けます。 向かう先はいつも決まって家から５分の所にあるお寺。 ここのお地蔵様にお参りするのが日課なんです。 おじいちゃん　「お参り」 ご主人がお願いするのは11才のボスの健康。 そして、ボスがお願いするのは78才のご主人の健康。 おじいちゃん　「さぁ、帰ろ」 ボスとおじいちゃんの願いはいつも一緒です。

学校帰りの学生たちが自転車を取りに来る夕方の５時。 旦那さん　「夕方の散歩ですよ」 ホタテの家は、町の人たちの大切な自転車を預かっているので、 旦那さんもホタテも家を空けるのは散歩の時だけです。 来る日も来る日も、町の人たちを見送り、そして、その帰りを待っているホタテ。 学校帰りの小学生　「ホタテ、ただいま」 娘さん　「ホタテ、またね、明日ね」

ホタテに限らず、わんこ達の日々の暮らしにさほど変化はありません。 けれども、我が家があり、ご主人さえいれば十分幸せ。 いつもと変わらぬ平凡な毎日にささやかな幸せを感じているわんこ達なのでした。