波うららかに、めおと日和

2025年4月24日スタート 毎週木曜 よる10時放送

現場日和

本田響矢さん(江端瀧昌役)インタビュー

日づけ:2025年5月14日

「現場日和」担当スタッフです。
今回は、帝国海軍に務める江端瀧昌の同僚・深見龍之介役を演じる小関裕太さんのインタビュー記事をお届けします。

容姿端麗で仕事もできる深見は、とにかくモテる人物。恋愛に不慣れな瀧昌とは真逆のタイプで、瀧昌のことをよくからかっては楽しんではいるものの、お互いが良き理解者であり、厚い信頼関係で結ばれています。

小関裕太さん

今作で、深見を演じるにあたり、自身のアイディアでポケットによく手を入れる癖のある人物として演じているという小関さん。原作・台本を読み込み、深見のキャラクター、立ち位置、役割などをしっかりと理解して演じているからこそ、瀧昌との会話シーンもユーモアたっぷりとなっています。
そんな小関さんがどのような役作りをして深見を演じているのか、そして物語の魅力をどう感じているのか、その声をお届けします!

原作の魅力をどこに感じましたか。

「作品名に“うららか”という言葉が入っているとおり、すごくほんわかしている物語で。昭和初期はいろいろな縛りがあるなかで自分を律しながら生きていかなければならないというイメージがありましたが、そのなかで時代のリアルさよりも当時のピュアさとか恋心とか、家族の絆などをほんわかとした優しい世界観で描いている印象が強かったです。」

小関さん演じる深見龍之介は、瀧昌(本田響矢)の同僚になります。どのような人物だと感じていますか。

「深見は論理的な人間だというイメージを原作からも台本からも受け取っています。しっかりとしたビジョンがあって、知恵もある人物という印象ですね。僕自身、論理的な思考はあるとは思いますが、10代の頃はどちらかというと感覚派の人間だったんです。彼ほど論理的な思考は持ち合わせていないので、そこは尊敬できる部分です。」

原作者の西香はち先生は、「ただ深見が笑っているだけなのに、一筋縄ではいかない雰囲気をまとっている小関さんがすごく魅力的だ」とおっしゃっていました。

「そう言っていただけてうれしいです! 僕が原作を読んで感じたことは、深見の笑顔がひとつのテーマになっているなって。素敵な意味でちょっと鼻で笑うとか、声は出さないけどニカっと笑ったりしていて、笑顔にもたくさんのバリエーションがあるんです。笑顔が本当に魅力的なキャラクターなので、使い分けて演じようと思っています。」

小関裕太さん

演出の平野眞監督から言われた言葉で、印象に残っているものがあれば教えてください。

「平野監督から言われたのは、ご飯を食べるシーンをしっかり撮りたいとおっしゃっていて。ドラマを観ている方が『うわ! 美味しそう』ってお腹が空くような画をドラマのなかでも見せていきたいので、ご飯はガツガツ食べてほしいと言われたんです。それはすごく印象に残っていますね。実際、ご飯はとても美味しかったので、遠慮せずに食べさせてもらいました(笑)」

今回、小関さんは瀧昌役の本田さんと初共演。現場ではすぐに打ち解けた様子で、撮影中もふたりの息はぴったり。撮影の合間にはふたりで談笑する場面もあり、役柄と同様に本田さんを優しく見守る小関さんの姿が印象的でした。

小関裕太さん

瀧昌役の本田さんと共演した感想はいかがですか。

「すごくナチュラルな方で、お芝居のうえでも会話しやすいというか。僕は自分が考えた深見、響矢くんは彼の思った瀧昌を現場に持ってきているわけですけど、それをぶつけ合った瞬間、すごく混ざり合った感覚があってやりやすかったんです。深見と瀧昌のいじりいじられ、追い追われみたいな関係性が、パズルのようにフィットする感覚がありました。真逆のふたりですが、引き寄せ合う感じを受けましたね。」

小関裕太さん

これから撮影が本格化していくと思いますが、撮影を楽しみにしているシーンはありますか。

小関裕太さん

「台本を受け取る前から、喫茶店のシーンはすごく楽しみでした。いち読者としても、好きなシーンなんです。今までは瀧昌となつ美のピュアな恋愛模様がもどかしく、でもときにちょっと色っぽく描かれていたのですが、喫茶店のシーンでは心理戦が展開されて物語の色合いがちょっと変わる感覚があって、面白みがつまっているんです。『このままどうなっていくんだろう?』というハラハラ感や、『そこに落ち着くんだ!』という意外性もあって、すごくワクワクするというか。」

小関裕太さん

最後にクランクアップまでに達成したいことがあれば、ぜひ教えてください。

「祖父にドラマを観てもらって、その感想を聞いてみたいですね。僕の祖父は戦時中、海軍に所属していたんです。昔、祖父の家でまったく同じではないですが、白い軍服を着た祖父の写真を見たことがあって。今回の僕の軍服姿を祖父に送ったら、すごく喜んでくれました。僕としても、もちろん役としてではありますが、祖父と同じ道をたどれたということに感動しました。なので、チームで良い作品を作り、祖父やみなさんに楽しんでいただけるように、今後も撮影していきたいです。」

フジテレビのドラマ作品に初めて出演したのは小学生のときという小関さん。過去にお仕事をご一緒したことがあるスタッフも多いそうで、「みなさん、温かい目で見守ってくださいます」とのこと。温和で爽やかな笑顔が素敵な小関さんですが、今回の『波うららかに、めおと日和』では現場の雰囲気も相まって、いつも以上にリラックスして撮影に臨めているようです。

「現場日和」では、今後も撮影現場のレポートやインタビューをたくさんお届けしていきます。どうぞお楽しみに!

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