
日づけ:2025年4月23日
みなさん、こんにちは!
「現場日和」担当スタッフです。
今回は、主人公・江端なつ美役を演じる芳根京子さんのインタビュー記事をお届けします。
なつ美は、父親に突如「嫁ぎ先が決まった」と告げられ、桜咲く春の季節に帝国海軍に勤める瀧昌(本田響矢)と結婚することに。恋愛経験がないなつ美は、急に決まった縁談に驚きますが、慣れない家事に懸命に取り組みながら妻として瀧昌を支えていきます。
本作で芳根さんがどのように役作りをし、どんな心境で撮影に臨んでいるのか、クランクインのエピソードも交えて、生の声をお伝えします!

江端なつ美役のオファーを受けたときの心境は?
「原作が本当に素敵で、読んだ瞬間に心を奪われました。魅力的な原作の世界観をドラマとしてどう表現するか、かわいらしいふたりの関係をどうカタチにしていくのか、ドキドキしています。原作を大切にしながら、ファンの方にも『このふたりで良かった』と思ってもらえる作品にしたいです。」
昭和のファッションもすごくステキですね。
「そうなんです。今回、衣裳がすごくステキなので、昭和のファッションに注目していただきたいです。衣裳合わせでも、心がときめくようなお着物やワンピースがたくさんありまして。連続ドラマで毎日お着物を着るのは初めての経験なので、着こなし含めてちょっとドキドキしていますが、かわいらしい姿をお見せできたらいいなと思っています。」

なつ美を演じるうえで、とくに意識していることはありますか。
「なつ美にとっていちばん大切なのは、『旦那様を支えること』なんです。それが彼女の生き甲斐であり、女性としてのプライドでもある。だからこそ、常に『自分よりも瀧昌さんのことを大切にする』という意識を持ち続けたいと思っています。それと同時に、皆様に彼女のけなげさや愛おしさが伝わるといいなと。なつ美はふんわりした雰囲気のなかにも、しっかりとした芯の強さを持っている女性なので、一つひとつのことに全力で向き合う姿勢を表現できたらいいなと考えています。」
現場の雰囲気はいかがですか。
「クランクインの日は、『今日が初日だったっけ?』と思うくらい、あたたかい空気に包まれた日になりました。緊張もありましたが、それが良い方向に働いた気がします。作品の雰囲気もあって、穏やかで明るい会話をさせていただきました。」
平野眞監督とは久々にお仕事をされると思いますが、現場ではどのようなお話をされましたか。
「目線の位置など、細かい部分まで的確にアドバイスをくださりました。それがとてもわかりやすいので、平野監督の要望に『ちゃんと応えたい』という気持ちが強くなりましたね。それに、平野監督が『いい目をしてるね』と褒めてくださったのがすごくうれしくて……! 12年ぶりにお仕事をご一緒させていただくのですが、当時はまだデビューしたばかりで、現場の楽しみ方もよくわかっていなかったんです。でも、今回はたくさんコミュニケーションをとりながら、平野監督に自分が成長した姿をお見せしたいです。」

なつ美の夫で帝国海軍中尉・江端瀧昌役の本田響矢さんの印象は?
「一緒にお芝居をしていて、目がとても魅力的だと感じました。光が入ったときの瞳がキラキラしていて、吸い込まれそうなほどなんです。リハーサルの姿を見ていても、すごく真摯にお芝居に向き合う方だなと思いましたし、ふたりでなつ美と瀧昌さんの世界を作っていくのが楽しみです。」
今回、豪華キャストのみなさんが集結しています。なつ美の友人でタイピストをしている芳森芙美子役の山本舞香さん、ドラマオリジナルのキャラクターで、物語の解説役となる活動弁士を演じる生瀬勝久さん、瀧昌がお世話になっている上官の妻・柴原郁子役を演じる和久井映見さんの印象も教えてください。
「芙美子はチャキチャキしているイメージがあって、なつ美とのバランスが良い感じになるといいなと思っています。山本さんとは初共演で、年齢的には私のほうが上ですが、『ついて行かせてください!』という気持ちですね。
生瀬さんは以前のドラマで私の父親役を演じてくださったのですが、当時の私はまだ19歳で、とにかくがむしゃらでした。そんな私の姿を知っている生瀬さんに、『大人になったな』と思ってもらえるように、しっかり成長した姿をお見せできたらいいなと思っています。
和久井さんは和装姿を見るのが楽しみで、ご一緒するシーンも多いので、女性としての魅力や佇まいをたくさん学ばせていただけたらと思っています。和久井さんの存在感に刺激を受けながら、お芝居できるのがすごく楽しみです。」
今後の撮影の抱負をお聞かせください。
「撮影が始まったばかりですが、まずは楽しく明るい現場にしたいなと思っています。そして、なつ美と瀧昌さんの夫婦を、皆様にまるごと愛してもらえる存在にしていきたいです。それから平野監督にも、『芳根、成長したな』と感じてもらえるように、ひとつひとつのシーンを大切に演じていきたいですね。何よりこの作品が、“希望の光”のような、現代を生きる人に通じるあたたかいものを届けることができたらうれしいです!」

真摯に役と向き合いながら、現場では平野監督をはじめ、共演者やスタッフと明るく和やかに撮影に臨んでいる芳根さん。
役で見せる、表現力豊かな表情&仕草はもちろん、凛とした佇まいはさすがの一言。
ひとつひとつのシーンをしっかりコミュニケーションを取りながら撮影を進める中、本作では当時の生活や文化を再現すべく様々な監修の先生と相談しながら進めています。特に食事のシーンは本作でも大事なシーン。そのため、原作のシーンも参考にし、見ていただくどの世代の方々にもお馴染みの1コマになれるよう、昭和11年にはあまり一般的ではなかった「いただきます」の際の合掌を監修の先生とも話し、演出上、あえて生かすことに。
そのように、平野監督、芳根さんをはじめ、監修の先生方、キャスト・スタッフがドラマ作りの細部に至るまでこだわっている撮影は、いま始まったばかり!
「現場日和」では、今後も撮影現場レポートやインタビューをどんどんお届けしていくので、ご期待ください!