ずっと逢いたかった。
-インタビュー-
■松本幸四郎
・ひとりの男の旅が戦争の傷跡を浮かび上がらせる
私は終戦ドラマに出演したことがありません。なぜかというと、"戦争"というテーマが大きすぎて、観る方々に"何か考えてください"とダイレクトに訴えかけることになってしまいがちだと考えておりまして。このドラマは、真っ向から"こう観てください"というのではなく、なんとなく飄々と生きている普通の人物を通して、観る方が"ある、ある"とご自分の人生と置き換えることができる、そして次第に人間の愛の強さを問いかけてくるという作品です。このドラマは、重く暗い戦争ドラマでなくとも、人生のどん底にいる男を時にシニカルにユーモラスに取り上げることによって、戦争というものをあぶり出すことに成功しているのではないでしょうか。
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