-- 徳川綱吉 --
イヌと呼ばれた男

インタビュー

■堀田正俊
┗西村雅彦

[Q1]老中・堀田正俊役について

[A]綱吉の出す法令は、国を思ってというより、人として弱いものいじめはいけないというようなもので、国を動かしていくこととは別問題だと思います。上様と呼ばれる人たちは、政治をつかさどる能力がないと思われていたふしがありますよね。当時は老中が政治を仕切る慣習もあったので、堀田は私利私欲のためというよりは、彼なりに幕府を存続させるためを思って行動していたのでは。そのためには、老中たる自分の力がなくてはならないと考えていたのでしょう。『囚人をお風呂に入れてあげなさい』など、綱吉からいろいろ言われるのですが、『(一人笑っている堀田)』というところが演じていてなかなか面白かったですね。いかにも悪役というわけでもないし、かといってかわいいところがあるわけでもない。でも、テレビドラマとしてわかりやすくしなければならない面もあるので、作品上では悪役風に見えると思います。堀田は、言ってみれば、無能な社長に仕えている先代からいる有能な副社長といった感じでしょうか。

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