#242 群馬県 みなかみ
2008年6月10日O.A
■酒仙歌人が愛したせせらぎ〜若山牧水と水上〜
酒と旅を愛し、生涯さすらい続けた歌人・若山牧水。彼がとりわけ足を運んだ地は、8度も訪れた群馬県でした。そんな牧水の紀行文で最高傑作とされるのが「みなかみ紀行」。川の水源に深い愛着を持ち、清流を目にすると胸の苦しくなるような喜びを覚えるという牧水にとって、この旅は格別のものだったのかもしれません。そして旅路で酒宴を楽しんだのが法師温泉でした。趣に満ちた湯宿で友人達と地酒を酌み交わした一夜も歓喜に満ちたものだったようです。
さすらいの歌人を歓喜させた水の恵みは、今もこの地に満ちています。
※「ともしおく提灯の灯の湯気にこもり 夜半のいで湯に湯のわく聞ゆ」という歌をこの温泉で残している。
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