#240 群馬県 浅間
2008年5月27日O.A

世界を変えた災害と93人の物語〜天明の浅間山大噴火物語〜

現在は山麓が避暑地として人気を博す浅間山。この山は、かつて世界規模の気候変動を引き起こしたことでも知られています。それが天明3年(1783)の浅間山大噴火。その爆発は関西にまで轟音が鳴り響いたそうです。この噴火で舞い上がった粉塵は同時期に起きたアイスランドの火山噴火と共に北半球の寒冷化をもたらしたそうです。
その結果、天明の大飢饉の悪化や欧州の凶作等を引き起こしたとのことです。これがフランス革命の引き金になったという説もあるそうです。この大噴火の被害を最も受けたのが山麓の宿場町・鎌原(かんばら)。草津温泉に向かう宿場町として繁栄していたそうです。しかしこの噴火で住民の8割を超える477名の犠牲者が出ました。
それでも生き残った93名は、この地を去ることはしませんでした。粘り強く努力を続け、宿場町を蘇らせたのです。これだけの被害を受けながら街を復興させたケースは世界の自然災害史上でも希少とのこと。この地を訪れて、浅間山麓に秘められた自然と人々の物語に触れてみてはいかがですか。
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