#229 千葉県 館山
2008年3月11日O.A

潮風を愛した画家

日本人が描いた洋画として初めて重要文化財に指定された名画「海の幸」。この作品は、28歳で夭逝した天才画家・青木繁の代表作として、知られています。明治37年(1904)に、美術学校を卒業したばかりの青木は、館山へ旅行で訪れました。その時、青木の心をとらえたもの。それは黒潮と太陽と果てしない水平線が織り成す躍動感あふれる風景でした。そして、この時に感じた衝動のままに一気呵成に海の男たちを描きあげたのが、この傑作なのです。今も、この地には天才画家の心を震わせた生命感あふれる風景が、広がっています。

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