#225 伊豆市
2008年2月12日O.A
■相原沐芳が育てた芸術家
1200年以上の歴史を誇る伊豆の名湯・修善寺温泉。この地は横山大観、安田鞍彦(ゆきひこ)、川端龍子(りゅうし)、前田青頓(せいそん)、石井林響等といった日本近代美術の巨匠たちの作品が数多残る地でもあります。そのきっかけを作った人物が、相原沐芳(もくほう)。この地で旅館を経営していた人物です。彼の美意識の高さは、文化財にも指定された新井旅館の随所からもうかがい知ることはできるでしょう。ところで沐芳の眼力は出来上がった美術に対してだけではありませんでした。未知なる才能を見出す力にも長けていたのです。大観以外の前述の画家たちは、当時はまだ20代前後の無名の若者。しかし彼らの才能を見抜いていた沐芳は彼らを援助し、修善寺の地を才能が刺激しあう場所としたのです。そんな修善寺には、彼らの残した絵画が数多残されているのです。この地を訪れて、芸術家たちの青春に想いをはせてみてはいかがですか。
[0]もどる
(C)フジテレビジョン