#223 福島
2008年1月29日O.A
■凍み豆腐の隠し味
福島市の冬の風物詩といえば立子山地区での凍み豆腐作り。この地は凍み豆腐作りの仕事に恵まれていたため、出稼ぎの必要がなかったそうです。そんな凍み豆腐作りを広めたのが菅野総治郎(かんのそうじろう)。大正年間、この地で活躍した篤農家です。彼は厳しい吾妻下ろしの風が吹きすさぶ、この地を救うために思案に暮れていました。そうして閃いたのが冷たい風を利用して凍み豆腐を作るというものだったのです。以降、カーテンのように軒下に豆腐を吊り下げる風景は、この地の代名詞となったのです。この地を訪れて困難を恵みに変えた男が生み出した美味を体験してみてはいかがですか。
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