#220 福島県 いわき小名浜
2008年1月8日O.A

小名浜を愛した小説家

東北有数の港町・小名浜。メヒカリなど地魚の美味さでも知られています。そんな小名浜での滞在が人生に大きな影響を与えたと語る作家がいます。彼の名はノーマン・メイラー。米国を代表するノンフィクション小説作家で「裸者と死者」「兵士たちの言葉」など太平洋戦争での経験を描いた作品を残しています。そんなメイラーは終戦後9ヶ月の間、小名浜などの日本の港町に滞在しました。この滞日体験は深く印象に残ったようで、日本に対して「見たこともないような不思議な美しい国」という賛辞を残しました。ゆえに後に日本の文学者がメイラーのもとを訪れた折に日本の海岸の写真を見せた際も「オナハマではないか」と訪ねた程、愛着を感じていたようです。今も小名浜の海岸は異邦の作家を魅了した美景を残しています。

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