#217 宮城県 松島
2007年12月11日O.A
■「八百八嶋」の松島
数多の歌人、俳人が訪れた日本三景の一つ・松島。明治時代この地を訪れた熱意あふれる俳人がいました。彼の名は正岡子規。写実的な作風を提唱し、俳句、短歌の改革に大きく貢献した人物です。そんな子規は松島にある数々の句碑を駄句の埋葬場と切り捨て、新たなる詩情で松島を表現しようと句作に没頭していました。このように肩に力の入った子規の心をとぎほぐしたもの。それは舟遊びの折に様々な姿を見せる松島の美しさでした。70ほどの島でも船を進めている間に800以上の姿を見せる松島に対して、「目もくらむばかり」と賛辞を残したのです。今も松島の美景は旅人たちに新鮮な感動を与えています。
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