#214 長野県 穂高
2007年11月20日O.A

荻原碌山が描いた「愛」

爽やかな田園風景の中に美術館が立ち並ぶ芸術の街・安曇野。この街で生まれ、32年の短い生涯を愛と芸術に捧げた彫刻家が荻原碌山です。彼が愛した女性が相馬黒光(こっこう)。3歳年上の才媛であり、恩義ある同郷出身の実業家の愛妻でもありました。禁じられた想いを抱えた碌山は情熱の全てを創作活動に注ぎ続けました。こうして誕生した作品が「女」像。この作品のモデルが黒光だというのは一目瞭然だったそうです。碌山はこの作品を残してから、病で世を去ったのです。今も安曇野の美術館には碌山の愛の結晶が旅人の心を打ち続けています。

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