#210 庄内・下越 村上
2007年10月23日O.A

■青砥武平治と鮭(イヨボヤ)増殖

数々の町屋が残る城下町・村上。この街の繁栄の源となったのが10月より漁が始まる鮭です。そして村上で作られる塩引き鮭は都でも重宝されてきました。そんな鮭に頼る財政は、鮭の減少を招く結果となったのです。
この苦境を救った人物が青砥武平治。江戸時代にこの地を治めた村上藩の侍です。
彼は生まれた川に帰ってくる鮭の性質を生かし種川と呼ばれる孵化場を造成。18世紀末に、世界最初の鮭養殖に成功したのです。青砥の力により、村上の鮭は復活。以後、村上の人々は過ちを繰り返さないように、鮭及び自然の保護に勤めるようになったのです。そんな村上には、心臓や頭部まで逸品に変える高度な鮭料理文化が息づいています。

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