#207 群馬県渋川
2007年9月18日O.A
■夢二が愛した榛名
大正浪漫を代表する画家・竹久夢二。愛と美を求め全国各地をさまよい続けた夢二が、その素朴な風向と湖の美しさに感動し、終いのすみかと心に決めたのが榛名山のふもとであった。美しき榛名の地に自身のアトリエを築いた夢二。彼はこのアトリエを中心に工芸の専門家を集めた芸術村を築こうと考えていた。そして夢二は芸術村実現のために欧米へ研究のための遊学に旅立った。 だがはかばかしい成果を得られず失意のまま帰国。間もなく病でこの世を去り、再び榛名を訪れることはできなかった。そんな夢二が榛名への思いをこめて描いた作品が今でも渋川の地に何点も残されている。そして、その中の1つの作品の裏面には下記のように記されている。
山は歩いてこない
やがて私は帰るだろう
榛名山に寄す。
[0]もどる
(C)フジテレビジョン