#204 群馬県水上
2007年8月28日O.A
霊峰を守りし神
近年、4万人以上の登山者数を誇る谷川岳。その谷川岳開山には、次のような物語が残っています。
「南北朝時代の1380年、霊峰富士の方角にあたる南西から白光が立ち、虹のように谷川岳山頂が輝いた。この光に乗って、富士山の浅間大菩薩が山頂に下った。その後浅間大菩薩は大穴郷(水上町大穴)の対馬という村人の夢枕に立ち「山頂にとどまり、ふもとの人たちに幸福を与え、救い助けてやろう」と告げた。これを聞いた村人たちが体を清め山頂に登ってみると桃の大木があり、満開の花の枝に八面の鏡がかけてあった。これを御神体として、オキの耳にほこらを建ててまつった。
このことから、オキの耳は、谷川富士と呼ばれるようになり、以降参拝する人々が年々増えたとのことだった。そして今でも大菩薩は、谷川岳を訪れたものに幸福を与え、水上の街を静かに見守っているのだった。」
かつては「信仰」の対象だった谷川岳も今ではすっかり「登山」の名所として姿を変えつつある谷川岳。富士からのご加護を受けた霊峰を、一度体験してみてはいかがですか?
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