#201 青森県八甲田
2007年8月7日O.A

  • 仙人が愛した八甲田


  • 八甲田山を愛し、酸ヶ湯温泉で生涯を過ごした伝説の男がいます。彼の名は鹿内辰五郎。長年の山暮らしで得た知識をもとに、500人以上の遭難者を救助した功績を残しています。それゆえ「酸ヶ湯の仙人」と呼ばれました。
    酸ケ湯温泉の客舎が初めて建てられたころ山案内人として雇われ、湯治客の酒宴や民謡大会が行われるとその場を盛り上げたといわれています。さらに国鉄バスが温泉に着くと色褪せた軍服に、勲章やバッジを胸にいっぱい着け、ラッパを吹いて出迎え、多くのお客に親しまれていました。さらに、版画家・棟方志功にアドバイスをしたり、植物学者・牧野富太郎や文人・大町桂月に八甲田の魅力を伝えたなどの逸話が残っております。仙人がこよなく愛した、新緑深き八甲田の魅力を一度堪能してみてはいかがですか?

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